番外3:葵ちゃんのにのにぶんのに

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番外3:葵ちゃんのにのにぶんのに

営業場を裏に入ったところで、炯に腕を掴まれた。 「葵!」 「あ…」 「オレ、何かしただろ。」 「いえ。何も…。」 炯は近くの空いている会議室に葵を引っ張り込んだ。 そして、『使用中』に勝手にプレートを変え、あまつさえ、カギまでかけてしまう。 カチャという音がやけに耳に響いて。 「言えよ。何、考えてる?」 炯が葵の身体を会議室の壁に押しつけてきた。 ですから、近いってば! 「ん?」 い…息がかかりそう…。 こんな時にまで、炯にどきどきしてしまう。 「なあ、葵。どきどきしているだろ。でも、言うまで絶対逃がさねえ。」 「違うんです。私が勝手に…。」 「勝手に…何?」 耳元は…っ…。 「なあ?いつもと違う場所、興奮しねぇ…?」 しちゃおっか?と耳元に囁かれる。 「や、ダメ…ぜったいダメです…っ…」 「じゃ、言いな?何を勝手に…?」 ダメって言ってるのに、何でブラウスのボタンを外してるんですかっ?! 「あのっ…私、やんっ…」 ブラウスのボタンをほとんど外してしまった炯が、胸元に唇を押し付けてくる。 ちゅ…と吸われて、思わず声が漏れてしまった。 「炯さ…んっ…」 「あー、すっげえ、可愛い。ほら、早く言わないと、やっちゃうぞ。」 な、何てことを!?     
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