番外3:葵ちゃんのにのにぶんのに

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「炯さんっ…」 「葵、こっち見て。」 炯は葵にキスをする。 深くて、気持ち良くて、温かいキスだ。 「意外とヤキモチ妬きなんだな。」 炯がくすくす笑っている。 「…みたいです。はぁ、こんなの初めてです。」 「オレの奥さん、すげー可愛い。ヤキモチとかやいて。お前のことだから、また、1人でぐるぐるしてただろ。」 「……。当たりです…。」 「なあ?そんなにオレのこと、欲しいの。」 「…です。」 「それ、葵の口から聞きたい。言って?」 う…。 ほら、と揺すられる。 「炯さん、愛してる…っ。欲しいの、私、炯さんの、全部が欲しいっ…。」 「葵。オレも。ヤキモチ妬きでも、すぐ、1人でぐるぐるしても、愛してるし、ずっと、お前しかいらない。だから、そんな心配、しなくていいんだ。」 オレの、なんでしょ。 よく覚えている。オレのものになれよ、と言われた。 「そ、です。」 「葵、赤い。」 「だって…」 「やべ。20分たった。行こうか。でないと、マジでやってると思われそう。」 だから…! 軽く唇にちゅ、と、キスされる。 「悪かった。不安にさせたんだな。もう、大丈夫か?」 「はい。ごめんなさい。」 「謝らなくていいから。」     
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