番外3:葵ちゃんのにのにぶんのに

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じゃ、よろしく、と2人が出て行くと、成嶋さん、いいですか?と寺崎に声をかけられた。 「はい。もちろん。」 「今、営業場のプリンターに資料と、式次第を送りました。プリントされている最中なので、こちらに持ってきて欲しいんです。その間に、柳田さんと僕はプロジェクターを準備しますので。」 分かりました、と葵が営業場に行くと、まさにプリンターから、資料がはき出されている最中だった。 寺崎さん、理系!って、感じだけど、見た目通りのパソコンスキル。 葵は感心してしまった。 すごい。きちんとソートもされてる。 いちばん最後に分割された、式次第が印刷されて出てきた。パズルのように並べて貼り付けて使用するらしい。 「なるほどね…」 ひと抱えあるそれを、会議室まで運ぶと、 「葵さん。」 と声を掛けられた。 日本人形のような美人さん。 「真奈さん!」 「手伝いますね。今度は資料を綴じればいいそうですから。」 にっこり、微笑まれる。 はー…こう、女子でもきゅんとする笑顔…。 「お手伝いに、と思ったんですけど、すでにかなり進めて下さっていたんですね。遅くなって、申し訳ないです。」 そう言いながらも、資料を綴じていく真奈の手はかなり早い。 「寺崎さんと、柳田さんがすごくやって下さってたので。」 「そうなんですか。」     
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