番外3:葵ちゃんのにのにぶんのに

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各社の支店長の挨拶から始まり、専門家として、成嶋が紹介され、登壇した。 「こんにちは、成嶋炯と申します。今日はよろしくお願いします。」 その堂々とした姿も、あえてゆっくり、はっきりした発声での話し方も、後ろで見ていた葵は、うっとりしてしまう。 はあ…炯さん、かっこいい…。 参加者には、時折資料に目を向けさせたり、スライドに顔を向けさせたり、たまに興味深いエピソードを紛れ込ませたり、と惹き付ける力がまた、以前より強くなっている、気がする。 このお仕事、向いてるんだな。 理解はあらかた出来たものの、まだ、物足りないというギリギリのラインのところで、炯は講義を終えた。 会場が拍手に包まれ、葵は驚く。 炯も一瞬、驚いたようだったが、にこっと笑って深くお辞儀をした。
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