第3章

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「顔、真っ赤だね。恥ずかしい?」  とても愉快そうに九鬼が笑う。恥ずかしくない訳がない。こんなこと、とてもじゃないができない。九鬼の要求でなければできる訳がない。  九鬼は充分に羞恥に耐える百瀬を観賞したあと、寝室の奥へ歩いて行った。チェストの引き出しを探ってすぐに戻ってくる。 「さて。君の覚悟はよくわかったけど、本当に自分が何されるのかわかってる?」 「ぇ……あ、っ」  百瀬は正面に立った九鬼に、突如ベッドに押し倒され、体をひっくり返された。 「腰だけ上げて」  腹からすくい上げられて、百瀬は腰を九鬼へと突き出す体勢になった。恥ずかしくて、今度こそ涙が流れそうになる。 「ひっ!」  予告なしに尻の狭間に何か液体を流されて百瀬は竦み上がった。 「お尻小さいなぁ」  双丘を揉まれ、百瀬は緊張と恐怖で不自然に浅い呼吸を繰り返した。 「は……ハッ……はァ」 「ここも狭い」  狭間にある入口を九鬼の指がなぞり、そのまま突き立てられる。 「ぅ、っ」  異物感に呻く百瀬の声には気にも留めず、九鬼は指を増やして抜き差しを始めた。 (中、擦られてる……気持ち、悪い……) 「ひ、っ、くっ」 「ここに、チンコ挿れられるんだよ? わかってんの?」  直接的な表現に、百瀬は羞恥の海に突き落とされる。緊張で強張り、冷えた肌の表面に脂汗が滲む。  男同士はソコを使うのだと、知識としては知っている。そうされる覚悟もしてきた。だけどその言葉にも、部屋に響くいやらしい粘った音にも、耳を塞ぎたかった。 「中を何度も突かれて擦られて、痛いし苦しいと思うけどなぁ」  その間にも九鬼の指は休むことなく百瀬の内部を犯し続ける。
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