社畜子さんの晩御飯

しゃち子さん、ナスを食う。

今日はとびきり疲れた。どのくらい疲れたかというと、この疲れをガソリンに変換したら東京から大阪まで行けちゃうくらい疲れた。今日の勤務時間は…11時間か。まぁまぁ働いたな。このくらい働いたら社畜を名乗ってもいいかしら。いいよね。ダメだって言われても名乗るけど。ボーっとそんなことを考えながら電車から降りて、てくてく歩く。汗が滴る。もう21時だよ？なんでこんなに暑いの？8月本気出しすぎじゃない？？なんてぼやいていたら、家のドアを開けた瞬間、冷気がブワッと襲ってきた。さぁっと汗が引いていく。この体に悪そうな瞬間が最高に好きだ。このノリのまま、今日の晩御飯作ろうかな。
冷蔵庫を開けてみる。ナスが3本。ヨーグルトが1カップ。あとは卵と、豚肉。なんとも言えないラインナップだ。うーん、と唸ってみる。そうだ、今日はナスを食ろうてやろう。
ナスのヘタとしっぽを落としてやる。1センチくらいの厚さにスライスしていく。フライパンにオリーブオイルをドボドボいれる。油の温度が高くなるのを待つ。そこに、スライスしたナスをドボン。じっくりじわじわ油をたっぷり吸ってもらう。キッチンペーパーを用意して、油を吸い取るなんて野暮な真似はしないのよ。揚がったナスは深皿にそのままいれて、上から麺つゆをバシャバシャと。かつお節を一掴み。しゃち子さんのナスの揚げ浸し出来上がり。油をたっぷり吸ったナスを頬張って、明日もそこそこ頑張ろう。