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世界から が消えた。
冬が来て、雪が降り注いだ。
春が来て、桜が咲いた。
秋が来て、紅葉が舞い降りた。
なぜだろう、この1年を通して俺は物凄く退屈さを感じていた。
5月の終わり頃、俺は何かを楽しみにしていた。でもその楽しみが心に染み付いたまま、9月を迎え秋が終わろうとしていた。
心に植えついたわくわく感が成就されないまま、幕を閉ざされた気分だった。
他にも何かおかしいな部分があった。
6月頃に俺は何かを探すため、押し入れを漁った。
しかし、途中で気づいた。俺は何を探しているんだろうと。
さらに俺は特に目的を持たないまま、氷を粉のように細かく砕いた時もあったが、親に注意され俺は自分がしている行動に不思議に思った。
このように俺は6月から9月にかけて自分でもわけのわからない行動をする時があった。
そんな1年が経ち、2年目の7月を迎えた。
俺は電車に揺られながら、青い海が左から右へ流れていくのをただただ眺めていた。
「えー次はー○○ー○○ー」
運転手の車両放送が流れ、俺は立ち上がり扉の前に立った。
電車が止まり扉が開かれ、俺は電車を降りた。
改札口で切符を入れて、俺は少し肌寒さを感じたままある場所に向かった。
30分くらい歩くと、目的地に着いた。
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