リッパーナイフ

5/6
前へ
/69ページ
次へ
<血を捧げよ‥‥ッ>  頭に声が響き、懐で何かが熱を持った感覚。  抗う事の出来ない誘惑に、懐の何かを掴んだ。 「ヒャハーッ!」  僕の声か?  身体が勝手に‥‥ッ!? 「キャアアーッ!」  左手にナイフを振り上げ、悲鳴を上げた女性のスマホを持った右手を突き刺す。  盛大に噴き出した血を浴びる。  ああ、とても気持ち良い‥‥。  思わず、ナイフの血を舐めた。  鉄の味がして不味い。
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加