麗奈

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「僕は、キミに逢えなくなるかも知れない‥‥」 「えっ? せっかく告白してくれたのに‥‥まだ私、返事してないよ?」 「聞かせてくれ‥‥」  私と宮野さんの関係と言えば、友達以上恋人未満だった。 「わ、私‥‥」 <PEEEeeePOOOoooPEEEeeePOOOooo>  サイレンが聞こえる。  宮野さんの心臓がドクンと跳ねたのが、私にも伝わるくらい。 「血が‥‥ミタイ」 「え?」  抱擁が解かれ、突き飛ばされる。  彼の服には大量の血が付いていた。 「キャアアーッ!」  私は、思わず悲鳴を上げた。 「に、逃げろ‥‥切り裂きジャックが来た」  彼は、苦悶の表情から愉悦へと変わっていき、抗うようだった左手が懐に入ると血塗れのナイフを取り出した。
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