~魔眼野郎!~

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嵐「待たせたな、変態クソ野郎!」 太陽「最強の能力者とやらの実力を見せてもらおうか!」 「調子に乗ってんじゃねぇ!」 相手が接近してきた嵐と太陽に向かって、地面をザッ!と擦るように蹴ると、ちょうど足下に落ちていた石ころ2つが、嵐と太陽の顔に直撃した。 しかし、そんな石ころ程度が2人に効くわけもなく、ピクリとも表情を動かさずに拳を振り上げる2人。 「ハッ!俺に魔法攻撃は効かねぇよ!いくら身体能力を上げる魔法を使おうと、俺に触れた途端解除されて素の身体能力の攻撃しか当たらn(バギィッ!)グボァッ!?」ズザーッ! 嵐「なんだ、弱いな」 太陽「強い人の感触じゃなかったね」 「な、なななななっ!?ろうらっへんは(どうなってんだ)!?」 太陽「あー、ごめんね?僕達、たぶん君と同じ転生者って呼ばれるタイプの人間でさ?」 嵐「能力の強さに慢心して、自分を鍛えないなんて事はしてねぇんだわ。だからさ…」 嵐、太陽「お前(きみ)の世界では最強でも、この世界でお前(君)は最強になれねぇ(なれない)よ」 そう言って2人が拳を構え、嵐が気配を消してる奏の方をチラッと見る。 すると遠くの方から誰かがやってくる。 「すみませーん!」 そう叫びながら手を振って声をかけてきたのは、嵐達と同年代くらいの女の子。 その女の子を見た瞬間、王道勇者(屑)は嵐達を睨むのを止めて、2人に殴られて腫れ上がった顔のまま女の子に近付いた。 「き、君!お願いだ、僕を助けてくれ!あの2人が僕を殺そうとするんだ!」 嵐、太陽(うっわー、変わり身早…) 女の子「な、何ですかあなた!助けてほしいのは私の方ですよ!」 「分かった!君は僕が助けるから!だから僕を助けてくれないか!」 女の子「そんなにボコボコにされてる人に誰が助けを求めるんですか!(ドンッ!タッタッタッ)あの、すみません!どうか私の村を助けてくださいませんか!?」 「なっ!?」 女の子は助けを求める王道勇者(屑)を突き飛ばし、嵐と太陽に駆け寄って頭を下げてきた。 嵐「とりあえず事情を聞きたいんだけど」 女の子「は、はい!実はモンスターの群れがいきなり村を襲ってきて、私は何とか逃げてきたんですけど…どうかお願いします!お礼は後で私に出来る事なら何でもしますから!」
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