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結愛がサバイバル生活をする為に家を出て1年半ほど。
嵐「あーぁ、結愛いつ帰ってくるかなー…」
クリナ「そろそろ帰って来ないと入学試験もあるしねー」
嵐「はぁ…………ん?」
クリナ「どうかした?」
嵐「いや、結愛の魔力を感じたような……」
クリナ「気のせいじゃない?仮に魔力を感じたとしても、その反応なら途中で魔力を抑えたって事になるし、結愛なら魔力を抑える必要ないでしょ?」
嵐「そうだけど……」
クリナに宥められるが、念のために魔力探知をして周囲の魔力を探る。
嵐「いや、結愛居るぞ」
クリナ「え?」
嵐「何か魔力を抑えて気配も消してるけど、確実に居る。っていうかもうすぐ玄関」
クリナ「あれじゃない?いきなり帰って来て驚かそうとしてるんじゃない?」
嵐「それなら知らないフリをして驚いてやるか」
クリナ「ぅん、それが良いと思う」
そう言って話を終えると、何事も無かったかのように普通に話をして結愛が帰って来るのを待って数分。
バァンッ!タタタタタッ!
壊れるのではないかというくらいの勢いで、いきなり玄関が大きな音を立てて開き、嵐とクリナは結愛がそこまで来てる事に気付いてはいたが、その登場の仕方にビックリして玄関の方を見て固まる。
しかし、結愛はそんなのもお構い無しに嵐に向かって前傾姿勢で走って来て一言叫んだ。
結愛「死ねクソ親父!」
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