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翌朝
演習が行われてる無人島の中でも一際背の高い木の上で休んでいた事もあり、朝日が昇ってくると陽の光がよく当たり、その明るさで目を覚ました結愛。
結愛「ん…」ムクリ
辺りと木の下をよく見て、隣で寝てるアルを起こさないように静かに木を降り、近くの水辺で水浴びをして体を洗う。
念の為気配を探ってみたが、最初は嵐、途中からカヤの気配に変わり、安心して水浴びをした結愛。
結愛(いくらお父さん…親子でも、そういう所は気遣ってもらわないとね)
そんな事を思いながら水浴びを済ませて辺りに気を付けて木の実などを採りながら寝床にしていた木に戻る。
結愛「っしょっと…」トンッ
アル「あ、おかえりー。おはよう、結愛」
結愛「ただいま。おはよう、アル」
アル「どこ行ってたの?」
結愛「水浴びと木の実の採取。焼いただけだと味気ないって言ってたから、少し味付けしようと思って」
アル「水浴びって大丈夫だったの!?そんな無防備になるような事!いや、僕が見張りとか出来るわけじゃないけど…」
結愛「大丈夫よ、ちゃんと気配は探ってたし。近くで見てたのはカヤ先生だけだしね。まぁアルだったら、背中を向けててくれるなら見張りを任せても良いわよ?(笑)振り向いたらその時は……ね?(笑)」
アル「死にはしないだろうけど、顔はボコボコになりそうだね(笑)」
結愛「分かってるならよろしい(笑)その覚悟があるなら明日の朝は見張りしてくれる?(笑)」
アル「振り向かずにいるのは大丈夫だけど、近くで見張ってるのは気まずいから遠慮しておきます(笑)少し離れた所で見張っとくね」
結愛「あら、見張りはしてくれるのね(笑)」
アル「自分のルックスを理解してる?何も着ないで水浴びなんてしてたら色々と危ないよ?」
結愛「フフッ(笑)嬉しい事言ってくれるじゃない(笑)」
そう言ってアルを抱きしめる結愛。
アル「なななななな!な、何してんの!?/////」
結愛「嬉しい事を言ってくれたお礼よ(笑)あ、やっぱりチューの方が良かった?(笑)」
アル「うぅ…//////////」
結愛「はいはい(笑)からかってごめんなさーい(笑)」
頬を赤くしながらプクーッと膨らませるアルを見て、アルを離して前日の夜に、親切な他のチームが分けてくれた調理済みの肉に、葉っぱで挟んで潰した木の実の果肉を少し塗ってアルに渡す。
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