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結愛「私からしたらナニルさんだって、お父さん達と一緒に戦った英雄の1人で、凄く強いと思うのに、お父さんと太陽のおじさんはそれ以上なんですね」
ナニル「今の太陽はどうだか知らんがな。王としての職務で特訓なんてほとんど出来てないだろうし、現役時代に比べたら覇気もかなり衰えてる。それでもそこら辺のSSSランカーには負けないくらいには強いと思うが」
結愛「そうですね。この前の授業でそれは実感しました。でも、あの強さで衰えてるなんて少し信じられませんけど」
ナニル「現役時代を知らないからな。昔はあんなもんじゃなかった。他の帝達もそうだぞ?そこらの若造にはまだまだ負けないが、ここ数年でかなり衰えたと思う」
結愛「どんなに凄い人でも歳には勝てないって事ですかね」
ナニル「だろうな。それはそうと、時間は大丈夫か?そろそろ寮の門限じゃないか?」
結愛「あ、そうですね」
ナニル「送ってやる」
そう言うと、シュッ!と指先を動かして魔糸を結愛に飛ばして転移を発動する。
シュンッ!
寮前
シュンッ!
結愛「今日は色々とありがとうございました」
ナニル「気にするな。暇潰しで付き合ってやっただけだからな」
結愛「それでもとても参考になる事を色々と聞けました。ナニルさんの言う通り、がむしゃらに強さを求めるんじゃなくて、今は存分に学生を楽しんで、その中で焦らずに大切な何かを見つけてみます」
ナニル「あぁ。それじゃあな」
結愛「はい。ありがとうございました」
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