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ランポside
ランポ「いま呼んだ子で最後だね。じゃあ授業を始めるよー」
生徒達「よろしくお願いします!」
ランポ「こちらこそよろしく。そしたら最初は、皆がどれくらいの技術を持ってるのか知りたいから、軽く組手でもしようか」
そう言って1人の女子生徒の名を呼ぶ。
ランポ「実力を知りたいだけだから、軽く掛かって来てくれれば良いよ。本格的な事はこの後だし、その時に体力切れなんて笑えないからね」
「はい!よろしくお願いします!」
ランポ「よろしくお願いします!」
お互いに礼をして構えると、女子生徒は地を蹴ってランポに接近し、懐に潜り込むと同時にランポのボディに、接近で勢いの乗った拳をめり込ませる。
ドスッ!
女子生徒(は、入った!)
手応えを感じた女子生徒は、連続でパンチを打ち込む。
そして数十発の攻撃を打ち込むと攻撃の手を止めて後退する。
女子生徒「ふぅ…」
生徒達「ザワザワ……ザワザワ……」
反撃はおろか、防御や弾いたりもしない雷帝の姿を見た生徒達はザワザワとする。
結愛「なんで騒いでるの?」
すると、ランポに名前を呼ばれて生徒達の中に居た結愛がボソッと言った。
男子生徒「だ、だって!雷帝様が一方的に!」
結愛「一方的に殴られたって言いたいの?」
結愛の言葉に、男子生徒はコクコクッ!と勢いよく首を上下に振った。
結愛「よーく見てみなさいよ。ダメージを受けてるのはどっちなのか」
そう言われてランポと女子生徒2人の方を見ると、ランポは最初の位置から1歩も動いておらず、女子生徒の方は手を握ったり開いたりして、顔を少し歪めていた。
男子生徒「ど、どういう事だ…?」
状況が理解できない男子生徒だが、その答えは慌てて女子生徒に駆け寄るランポが教えてくれた。
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