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女子生徒「っ…手応えはあったのに…」
ランポ「ごめんね。大丈夫?」
女子生徒「は、はい、少し手首が痛むくらいです…」
ランポ「やっぱり加減が難しいな…。もう少し力を抜かないと、人によっては骨が折れちゃいそうだよ」
女子生徒「あの、雷帝様」
ランポ「ん?」
女子生徒「今、いったい何をしたんですか?確かに殴った感触はありましたし、手応えも感じたんですけど…」
ランポ「ただ腹筋に力を入れただけだよ?」
女子生徒「え?」
ランポ「まぁ、それが普通の反応だよね(笑)でも実際にそうなんだよ?僕たち帝は、君達くらいの時にがむしゃらに鍛えてて、知らず知らずのうちに鋼鉄並の硬さを持つ筋肉を得たんだ。あそこに居る嵐先生はもちろん、ローブ持ちじゃない勝也も、皆同じように硬い筋肉を持ってる」
女子生徒「あ、あはは…レベルが違い過ぎますね…」
ランポ「手首を少し痛めるくらいなら上出来だよ。体術のたの字も知らない初心者が殴ったらポキッと折れるくらいの硬さだからね。さ、とりあえず君はカヤ先生に手を見てもらって。その間に他の子を見ないと」
女子生徒「あ、はい」
結愛「こういう事よ」
男子生徒「腹筋だけって、マジ?」
結愛「マジよ。あの人達はお父さんを人外だとか言うけど、自分達だって傍から見れば人外よね」
男子生徒「た、確かに…」
ランポ「じゃあ次の子ねー」
ランポside out
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