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ミルティside
ミルティ「それじゃあ私達も始めましょうか。嵐先輩、よろしくお願いします」
嵐「ぉう、よろしくなwとりあえず、体極にはアルを見てもらいたい」
ミルティ「あ、昨日言ってた例の子ですね?」
嵐「そうそう。他の奴は俺が見とくから、呼ぶまで相手頼めるか?」
ミルティ「分かりました!アルくん、こっちに来てー」
アル「はい!」
ミルティに呼ばれたアルは、2人で少し離れた所で授業を始めた。
ミルティ「よろしくね、アルくん」
アル「よろしくお願いします!」
ミルティ「じゃあまず、今のアルくんの実力が知りたいから掛かって来てくれる?」
アル「分かりました」
ミルティに言われて構えると、ミルティも構えてアルが地を蹴ってミルティに接近する。
アル「ハァッ!」
ミルティ「なかなか鋭いわね。でも攻撃の瞬間に狙いを変えるのは良くないわよ」パシッピシッ
アルの一撃を軽く受け止め、その直後にデコピンを当てる。
アル「痛っ!?」
ミルティ「なんで顔を狙ってたのに、急にボディに狙いを変えたの?私が女だからって遠慮した?」
アル「は、はい…」
ミルティ「ふむふむ…。体術の素質は十分だし、やる時はやるけど、根は優しくて戦いを好まない子、と。よし、手っ取り早く行こう」
ブツブツと独り言を言い終えたミルティは、腰を低くして構える。
そしてそれを見たアルも構え直す。
その瞬間、アルの全身にビリビリッと刺激が走り背筋がゾワッとする。
アル「!?さ、殺気…!」
ミルティ「女だからって遠慮とか手加減なんてしてたら殺すわよ」
アル「っ!本気で行きます…!」ダッ!
殺気を放たれ、スイッチの入ったアルは、先程とは比べ物にならない速度でミルティに接近して、躊躇うこと無く顔目掛けて拳を振るう。
ミルティ(やっぱり太陽先輩みたいな性格だ。これなら遠慮は要らないわね)
アル「ハァッ!」
ミルティ「セイッ!」パシッ!
顔に向けて放った拳を弾かれたアルだが、それは想定内だったのか、驚く事もなく、流れるような動きで身体を捻って蹴りの体勢に入る。
ミルティ(無駄な動きがほとんど無い。想像以上に出来るわね、この子)
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