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嵐「グフッ!?」
完璧とも言えるほどキレイに決まった膝蹴りだったが、集中しているアルは苦しそうにする嵐を見て追撃のチャンスと思い、嵐の背面に腕を回して嵐を宙に放ると、身体を捻って勢いを付けて後ろ回し蹴りを食らわせる。
嵐「オブッ!」ズザザザザッ
そして、更に追撃をしようと地を蹴ろうとした瞬間、ズキンッ!と激しい頭痛がアルを襲い集中力が切れ、その場で頭を抑えて膝を着く。
アル「っ!?」
生徒達「………えぇ!?」
嵐「痛てて…。ちょっち余裕ぶっこきすぎたな…」
アル「!ら、嵐先生!大丈夫ですか!?」
蹴り飛ばされて痛がる嵐を見て、激しい頭痛に襲われながらも駆け寄って心配するアル。
嵐「おー、全然大丈夫だぜー。アルこそ大丈夫か?頭抑えてっけど」
アル「ちょっと頭痛がして…」
嵐「あー、なるほど…ぅん、それなら今のも納得。そうかそうか、この短い間でそこまでの感覚を掴んだか」
アル「え?…ッア!?」バタッ
嵐の言葉にキョトンとするアルだが、そこで気が緩んで頭痛がより激しくなり、あまりの痛みに意識を失って倒れてしまう。
結愛「アル!」
嵐「大丈夫だ結愛。ただ気絶しただけだ」
結愛「アルに何があったの!?」
嵐「急激な成長に身体が追いつかなかっただけで、少し休めば大丈夫だ」
結愛「ホッ…」
嵐「とりあえず…」
結愛を安心させると、嵐はアルを抱き抱えてゲートを開く。
すると、そこからひょこっとクリナが顔を出す。
クリナ「どうしたの?」
嵐「気絶したからベッドに寝かしといてくんね?」
クリナ「そんなに服を汚して、アルくんが気絶してるって……余裕ぶっこいて吹っ飛ばされて「痛かったぞぉーっ!」ってムキになったとかじゃないよね?」
嵐「余裕ぶっこいて吹っ飛ばされたのは事実だがフリ〇ザ様にはなってねぇよw」
クリナ「じゃあ「俺は怒ったぞー!」って金髪にでもなった?(笑)」
嵐「超野菜人でもねぇよwwwアルが急激な成長をして、身体がそれに追いつかなくて気絶しただけw」
クリナ「ほんとにー?(笑)」
嵐「本当だよwな、結愛?w」
結愛「え?(笑)私にはお父さんがアルを殴り飛ばしたように見えたけど(笑)」
嵐「うぉい!?」
結愛「冗談よ(笑)」
クリナ「知ってる(笑)じゃあアルくんは預かるね」
嵐「よろしくーw」
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