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結愛「だとしても、アルは今までそんな事したこと無かったよ?いつの間に…」
嵐「さっき、『無の体極』と組手をしてた時に感覚を掴んだらしい。その感覚を俺で試した結果、俺はこのザマだw」
両手を広げて、吹っ飛ばされて砂などで汚れた全身をアピールする。
結愛「英雄様ともあろう人が情けない」
嵐「そう言うなよw友達の成長の証なんだしさw」
結愛「…」
(私は何度もお父さんと組手をしてるし、いつも本気でお父さんを倒そうとしてる。それでもお父さんは余裕で私をあしらってる。いくら余裕ぶっこいて気を抜いてたとはいえ、アルはこの短い間に急激に成長してお父さんを蹴り飛ばすまでになった…。私だって子供の頃からお父さんに鍛えてもらったし、そこら辺の同年代の奴に負けるほど弱くはない。でも、体術だけはアルに勝てない。お父さんは私のことを任せるくらいにアルを認めてる。……悔しい。他の何でアルに勝ってても、アルがお父さんに認められてる事が悔しい……)
嵐(ようやく負けず嫌いが発動したか。……チッ、ナニルのやつ余計なことを吹き込むだけ吹き込んで、後の事は俺に丸投げだかんなー。元はと言えば、遥さんが結愛に余計なこと言うからだよ。どいつもこいつも、なんだってわざわざ戦いに身を置くような事を教えるんだか…)
結愛「お父さん、次は私と組手お願い」
嵐「ぅん、パス」
結愛「なんで!?」
嵐「とりあえず『無の体極』と組手して、今の自分に何が足りないのかを教わってこい。そういう事を教えるのは俺よりあいつの方が得意だしな」
結愛「わ、わかった」
嵐「んじゃ授業再開すっぞー。次は…」
嵐side out
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