~嵐とラン~

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ラン「そ、そんなバカな!なんであんな奴がそんな力を!」 シリア「それが世界の意思だからさ。嵐くんは大切なモノを守るついでに世界を守ろうと戦った。世界よりも自分の大切なモノの為に戦い、そのついでに世界も救っちゃったんだから、世界が、死ぬ時まで仲間と居られるっていう恩恵を与えるのも納得だけどね」 ラン「世界を守るなんてそんな…こと……あ…あるわけ…」 シリア「思い出した?魔神の存在意義と、なぜあの戦争が起きたのか」 ラン「う、嘘だ!こんなの全部嘘だ!僕は騙されないぞ!」 シリア「信じる信じないは君の自由だよ。ただ、それが現実で、変わることのないただ1つの真実だ。さて、僕の用は済んだし、もう話す事も無いから帰るね。ばいばーい」 話が終わったシリアは人形から魂を抜き、破壊属性の魔法を使って人形を破壊して天界へと帰って行った。 ラン「そんな……そ、そうだ!」ダッ! シリアが帰った後、言われた事で落ち込んでいると、急に何かを思い出したように走り出してどこかへも向かった。 ガラガラッ! ラン「カヤ先生!」 ランがやって来たのは職員室。 勢いよく職員室の扉を開けて、担任でもあるカヤの名前を叫ぶ。 そして名前を呼ばれたカヤは何事かと思って振り返るが、ランの顔を見るなり「げっ…」という顔をしながらもランに近付く。 カヤ「なんの用ですの?職員室でそんな大声を出すほどなんですから、余程の事があったのですよね?」 ラン「少し聞きたい事があるんです!ちょっと来てください!」 そう言って返事も聞かないままカヤの腕を掴んで人気の無い所まで移動する。 カヤ「ハァ…ハァ……い、いったい何なんですの…?」 ラン「単刀直入に聞くけど、僕の事をどこまで知ってるの?」 カヤ「どこまで、と言いますと?」 ラン「そのままの意味だよ。僕の昔のことを知ってるの?アイツは全てを知ってた」 カヤ「…そうですか。嵐様がお話をされたのであれば、私もお話しましょう」 ラン「そう言うって事は…」 カヤ「えぇ、私も知ってますわ。どうやってお帰りになられた世界からリスクラに戻って来たのか、なぜ戻って来たのか、全て知ってますわ」
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