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結愛「そういえば、さっきもアルが勇者擬きの魔力を探したわよね」
嵐「ほほぅ、そりゃ凄い。どのくらいの範囲を探知できるようになったんだ?」
アル「ミルティさんには、学園全体の探知なら余裕って言われましたね。「方角を決めて集中すれば、王城からセントの端まで探知出来るんじゃないかな?そこまで広く探知すると精度は落ちるけど」とも言われました」
嵐「そうなると戦闘での探知はほぼ完璧か」
クリナ「そこまで出来るなら、そろそろゾーンの特訓も始まるんじゃないですか?」
アル「そうなんですけど、あの時の感覚がなかなか思い出せなくて。集中してるっていう自覚はあるんですけど、その先が見えないんです」
嵐「難しいよな、あの感覚。俺も苦労したよ」
アル「そうなんですか?嵐先生なら「出来たぜwww」って簡単にゾーンに入って笑ってそうですけど」
クリナ「当然のように、簡単そうに見せびらかす嵐ですけど、その裏では物凄く努力してるんですよ?その上、嵐と同じくらい負けず嫌いの親友が張り合ってくるので、2人して私達を置き去りにするんですから」
アル「そんな2人に負けてられないって思って、追いかけるクリナ先生達も十分に負けず嫌いだと思うんですけど(笑)」
クリナ「それでも私達は人の枠に収まってますよ?(笑)」
嵐「サラッと人外にすんなw」
結愛「いやー、この前のアレを見せられて人間扱いは難しいでしょー(笑)」
嵐「人外なお父さんは嫌いか?」
結愛「そんなわけないでしょ(笑)人外だろう何だろうと、お父さんはお父さんだもん」
クリナ「はい!はいはい!お母さんは!?」
結愛「もちろん、お父さんと同じくらい大好きだよ?」
嵐、クリナ「俺(私)も結愛が大好き!」
アル「なんか少し前に見たやり取り…」
カヤ「この方々はいつもですわ。そんな所に私の立ち入る隙なんて欠片もありませんわ…」
アル「カヤ先生も前は嵐先生が好きだったって言ってましたね」
カヤ「えぇ。ただ、今となれば、嵐様への憧れを恋心と勘違いしたいたのではないかとも思いますわ」
アル「例えそうだとしても、その時にカヤ先生が嵐先生を見てて、楽しいって思ったり、幸せな気持ちになれてたなら勘違いでも良いじゃないですか?」
カヤ「そうですわね。ずっと嵐様を見ていたおかげで、こんなにもやりがいのある素敵なお仕事にも出会えましたし」
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