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結愛「そんなのどうやったら勝てるのよ」
嵐「気合い」
結愛「もっと具体的な事をお聞きしたいのですが」
嵐「アイツに関して具体的な戦い方を説明するのは無理。何十年と一緒に居て、数え切れない程に殺し合いをしてきたが、俺の方が少し勝ち越してるだけで、割合で言えば、ほぼほぼ5分だし。必死に食らいついてどうにか倒すしかねぇ。ぶっちゃけ、昔の感覚を取り戻した今のアイツと本気で殺り合えば、普通に負ける可能性だってあるし」
カヤ「昔の感覚?サーニャからお聞きしたのですが、ここ最近、太陽様がお仕事を早めに終わらせて訓練所に行ってるそうなのですが、何か関係ありますの?」
クリナ「えぇー…まさか、本当に…?」
嵐「だから言ったろ?どんな肩書きを持とうが、太陽は太陽なんだよ。俺と同じ負けず嫌いで、どんなにジジィになって大人になったように見えても、中身はいつまでもガキのまんまなんだよw」
カヤ「あの、いったい何がありましたの?」
カヤに改めて聞かれ、簡単に事情を説明する嵐。
嵐「……って事があって、俺に負けてられるかと思って訓練所に行ってるんだよ」
カヤ「なぜ国王であられる太陽様をそんな場所に行かせましたの?いくら太陽様の実力があるとはいえ、もしもの事が無いとは限らないのでは?」
嵐「久々に暴れたいという本人の強い希望です」
カヤ「お父様にあれだけ言ってて、ご自身の立場を考えられませんの?」
嵐「それは俺に言われてもw本人に言ってくださいましw」
カヤ「今度お城に行ったら言っておきますわ」
嵐「はいwさて、そろそろ昼休みも終わるし、保健室で寝るか」
クリナ「保健室は嵐の仮眠室じゃないよ?」
嵐「え、違うの?」
クリナ「怪我をしたり、具合の悪い生徒が休むための場所だからね?」
嵐「そ、そんな…」
結愛「ていうか次の授業、魔法学なんだから準備とか大丈夫なの?」
嵐「今日は実技の小テストやるから問題無い」
アル「て、テストですか!?」
結愛「面倒くさ…」
嵐「なんだアル、随分と自信無さげだな」
アル「ここ最近、体術の特訓ばかりやってて魔法の特訓が疎かになってるので…」
嵐「俺が教師として働いて、初めての赤点はアルか?www」
アル「あ、赤点出さないように頑張ります…」
嵐「まぁアルなら大丈夫だろwとりあえず教室に戻ろうぜー」
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