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嵐「とりあえずさ」
3人でどうしようか悩んでると、嵐がそう切り出して何か思い付いたのかと、勝也と彩乃は真剣な表情を嵐に向ける。
嵐「いい時間だし、どっかで飯食わん?腹が減っては戦ができぬって言うし、腹減ってたんじゃ頭も働かねぇだろ。飯食いながらどうするか考えようぜ」
いきなり気の抜けた事を言う嵐に2人は一瞬キョトンとするが、それで2人の気も緩み、自分達もお腹が減ってる事に気付く。
勝也「そうだな、そうしよう」
彩乃「言われてみればお腹ペコペコね」
そうして3人は近くのファミレスに行くことに。
ファミレス
店に入りメニューを見てた3人は一瞬驚き、すぐにハッとする。
嵐「長年の習慣って言うか、身に付いた常識って怖いな」
彩乃「そうね。なんで無いんだろうって思ったけど、これがこっちの普通なのよね」
勝也「まさかドリンクバーの存在を忘れて単品のドリンクをメニューから探すとはな」
嵐「最初は向こうにドリンクバーが無い事に戸惑ってたのに、今じゃこっちでドリンクバーがある事に戸惑うもんな」
彩乃「それだけ向こうに馴染んだというか、染まったって事かしらね」
嵐「かもな。向こうと同じ感覚で魔法を使っちまわないよう気を付けねぇとな」
勝也「だな。よし、俺はオムライスのCセットだ」
彩乃「私はビーフシチューのCセットで」
嵐「んじゃ俺は、まぐろたたき丼の大盛り、和食セットにするか」
それぞれ頼む物を決めて注文を済ませて料理を待つ。
嵐「さてと、そんじゃこれからの事だが、どうやって探そうか」
勝也「話を最初に戻すようだけど、海と夜の目撃情報が多い事を考えると、そこを狙うのがいい気もする。だが確実じゃないってのがな」
彩乃「そうね。海と夜の目撃情報が多いって言うのも、おそらくだけど遮蔽物が無くて見やすいっていうのが大きな理由で、そこばかりを狙って繋げてるとは限らないしね」
嵐「とりあえず情報を1から整理してみるか」
そう言って嵐は1度店から出て、どこからかエナメルバッグを持ってきた。
勝也「それどっから持ってきた?」
嵐「メットイン(から取るふりして創造)。さて、まずは目撃情報を集めた資料だ。日付、時間、場所、それぞれで振り分けよう」
彩乃「それを今からやるの?」
勝也「その分厚い資料の山を?」
嵐「遥さんの仕事に比べたら大した量じゃないだろ」
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