~帰郷~

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それから数分。 3人(主に嵐が)で手分けして陸と海、それぞれ昼と夜の目撃情報に分け終わり、そのタイミングで注文した料理が運ばれてきたのでご飯を食べながら振り分けた資料を元に話し合いを再開した。 嵐「やっぱり陸よりも海の方が目撃情報は圧倒的に多いな」 彩乃「時間的には昼の目撃情報が極端に少ないってわけじゃないわね。夜と比べるとちょっと少ないくらいかしら」 嵐「陸にも同じように繋げてるんだろうが、深い森とかに繋げてて見付かりにくいんだろうな。夜の方が圧倒的に目撃情報が多いし」 勝也「夜は空間から漏れ出る光りで目立つだろうし、昼間なら木漏れ日と間違えても不思議じゃないからな」 彩乃「そしてその間違いからそこに近付く人が居たとしても不思議じゃないわね」 嵐「そうだな。その最悪のタイミングが重なるとかなり面倒だが、幸いな事に人間はまだそうなってない」 勝也「人間は、な。しかしよ、人間が魔力に触れると魔力に覚醒する可能性があるって言ってたけど、動物はどうなんだ?」 嵐「シリアやルシファーと一緒に、魔力を持ってないかどうかしっかり検査して100%大丈夫だと確信を得てから地球に戻してる。もし少しでも魔力を持ってた場合は俺の食料庫の食材が増える」 勝也「なるほどな。んじゃ、その対象が人間だった場合は?」 嵐「魔力を持ってなければ、魔力を使わずに催眠術みたいな方法で記憶を消す。魔力を持ってれば、シリアの居る真っ白な空間に呼び出して、「あなたは予定外の事態で死にました。異世界へ行きますか?行かなければ地球で過ごすはずだった残りの一生をこの真っ白な空間で過ごす事になります」って少し脅すようにして地球から切り離す」 彩乃「魔力に関して無知な人が地球で魔力を使えばどんな事になるか分からないものね」 嵐「その通りだ。まぁ、さっきも言ったが今はまだ地球人がリスクラに来たって情報は入ってないし、大丈夫だとは思うけどな」 彩乃「そういう人が既に居るって可能性は?」 嵐「無くは無い。俺もなるべくそっちに気を配ってるし、優先的に対応はしてるけど全てに対応してるわけじゃない。どっかで見落としてる可能性ももちろんある」 勝也「なるほどな。まぁそっちは向こうの太陽とか遥さん、他の人に任せてあるんだろ?俺達は俺達のやるべき事をやろうぜ」 嵐「そうだな」
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