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それから3人は資料を元に話し合いを進め、目撃情報が多発する夜に、海上は嵐が上空から見張り、陸地は目撃情報が最も多い2箇所を勝也と彩乃がそれぞれ分かれて見張る事になった。
そして夜まではまだ時間があるという事で、3人は街を走っていた。
勝也「なぁ嵐」
のんびりと走っていると、フルフェイスに内蔵されたマイクで勝也が話しかけてきた。
嵐「なんだ?」
勝也「なんか単車多くね?それに伴って警察も」
嵐「俺も思ってた。つーか、この辺りをあんな堂々と走れるなんて、雅さんのチームじゃねぇの?」
彩乃「なんかあったのかしら」
嵐「さぁ?仮にそうだとしても俺達には関係ない事だし、適当に時間潰して夜を待とうや」
そう言って3人はあちこちを走り回り、休憩がてらコンビニに立ち寄り、嵐がトイレに行って外に戻ると、勝也と彩乃が単車数台、それっぽい人達数十人に囲まれていた。
嵐「うえっ、何か面倒事の予感…」
そう呟きながらも、とりあえず外に出て2人に合流する。
嵐「どったの?」
勝也「2人でコール切って遊んでたら絡まれちった(笑)」
嵐「バカなの?なんで単車が多いって話してて無所属の奴が調子こいてコンビニの駐車場でコール切って遊んでんの?バカなの?つーかバカだろ。いやバカだ。むしろこの歳になってコールとか恥ずかしくないの?」
彩乃「ちょっとなら大丈夫と思いまして(笑)」
嵐「その結果がこれですかい」
彩乃「てへ?(笑)」
嵐「その歳でそれはイタいから止めとけババァ」
彩乃「ぶっ殺すわよ!?」
「ゴチャゴチャうるせぇんだよ!誰の縄張りで調子こいてっか分かってんのか!?」
嵐「誰って、神谷雅のチームだろ?」
「あぁ!?今は「ケッホケッホ!」さんのチームだ!」
嵐「は?雅さんはどうした」
「あいつは1週間前に飛んだよ!それからはあの人がチームを仕切ってる!」
嵐「…なぁ、勝也、彩乃」
勝也「あぁ、俺も一瞬思った」
彩乃「さっき言ってたやつ…」
嵐「もしそうなら夜まで時間潰しとか言ってる場合じゃねぇな」
勝也「早く帰らねぇとヤバいな」
彩乃「でもこの状況よ?」
嵐「テメェのケツはテメェで拭け(場合が場合だからチートコードの嵐くん召喚も許可されるよ☆キラッ)」
勝也「まぁ俺達の尻拭いなら俺達が頭下げるか…?」
彩乃「本音は久々に暴れたいだけだとしてもね」
嵐「なんの事やらwで、どうするよ?」
勝也「あぁ!神谷雅だ!」
それっぽい人達「!?」バッ
勝也「どっせーい!」バキッ
彩乃「やっぱりそうなるのね!」バキッ!
嵐「やべっ、いい歳してコンビニの駐車場で喧嘩なんて恥ずかしくなってきたwww」バキッ!ドカッ!
勝也が大声で気を引いた瞬間、それっぽい人達を一瞬で片付け、連絡手段であるスマホと、移動手段である単車の鍵を単車から抜いて道路の方へ投げ捨てて、3人は原チャで走り去った。
その後、当然というべきか、警察に追われたが嵐を先頭に勝也と彩乃は追尾機能をONにして何とか警察から逃げ切り、人気が無い事を確認してから原チャをボックスにしまい、空間を繋げてシリアの居る天界へ戻った。
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