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天界
嵐｢シリア！急いで確認したい事がある！｣
ｼﾘｱ｢地球での事は見てたから分かってる。いまセラ達に調べてもらってるから、嵐くん達は落ち着いて？｣
嵐｢…話が早くて助かる｣
ｼﾘｱ｢ところで、スマホと鍵を道路に投げ捨てるなんて、そこまでする必要あった？(笑)｣
嵐｢他の仲間に連絡されると面倒だろ。警察ならともかく、ああいう奴らはそれなりに運転は上手いからな、追っかけられると撒くのがダリィんだよ。だから連絡と移動の手段を奪った｣
勝也｢道路にぶん投げりゃスマホは車に潰されてバキバキ、鍵は拾いずらいしな｣
彩乃｢久々の里帰りでなんでこうなるんだか…｣
嵐｢めっちゃ急いでたんだからしゃーないw｣
ｼﾘｱ｢まぁ、魔法に関しては地球人への影響は無かったし、今回はあの時みたいにならないだろうからそこは安心して？｣
嵐｢分かった。んで、例の件なんだが、可能性としてはどうなんだ？｣
ｼﾘｱ｢地球上の生物がリスクラに来てる事を考えると十分に有り得る話だよ。ただ、嵐くんそうだけど、僕達も全てに対応出来てたわけじゃない。繋げられて少ししてから塞いだり、塞ぐ前に閉じられて後処理だけなんて事もある。だからそこのどこかでって事も考えられるし、本当に行方不明になっただけの可能性ももちろんある｣
嵐｢そうか。なるべくなら後者であってほしいが…｣
ｼﾘｱ｢僕としては前者の方が可能性が高いと思ってるし、その方が良いと思ってる｣
嵐｢なんでだ？｣
ｼﾘｱ｢彼は魔力の影響を多少なりとも受けてる。それならリスクラに居てくれた方が嵐くん達の近くに居る事になるし、変な言い方をすれば監視がしやすいから。地球人が魔力の影響を受けると、魔力が覚醒せずとも人生には影響するんだ。勝也くん達は悪い方向に影響したけど、彼は良い方向に影響した。でもそれが一生続くとは限らないんだ｣
勝也｢魔力に影響されて悪い方向に転がった俺達の人生も、良い方向に向かったのと同じようにか？捉え方次第だと思ってたけど、そういう事だよな？｣
ｼﾘｱ｢そうだよ。君達は嵐くんと深く関わりを持って影響する方向が良い方に変わった。その影響を受ける前に１人はそのまま悪い方向に転がって行ってしまったけどね｣
嵐｢…待て、その言い方だと俺と関わった事で何かしらの影響を与えてるって事になるよな？｣
ｼﾘｱ｢えっと…それは…ちょっと言えない…かな？｣
嵐｢……それを言うと何かしらに影響するって事か？｣
ｼﾘｱ｢ぅん。言えない事はないんだけど、言ってしまえば悪い方向に影響する可能性がある｣
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