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嵐「はい、その王様の居る部屋、謁見の間がここです。そしてあのド真ん中にある、金の無駄遣いとしか言えない程に派手に装飾されてる豪華な椅子は雅さんの弟さんの席ですwww」
雅「………それってつまり?」
嵐「雅さんの弟さんはこの国、セント王国の国王様ですwww」
雅「…マジ?」
嵐「マジですwまぁ簡単な話が、俺は太陽の実兄だからっていうのを理由に、1国の王に俺の面倒見てくれって頼んだって事っすねwww」
雅「だから俺が家に来るのを拒んでたのか…」
嵐「そうですwそして超が付く程の国家機密を俺達が知ってる理由もこれで納得してもらえましたか?」
雅「そりゃ知ってて当然だわな。ちなみに聞くけど、遥の所だったらどうなってたわけ?」
嵐「遥さんの所だったら、遥さんがギルドっていう所で働いてて、そこには宿泊施設もあるんで、その内の1部屋を借りるって感じですね。宿泊費は大丈夫っすけど、飯食うのに金は掛かります」
雅「大人しく後輩の所行っとけば良かったよ!これで遠慮するなって方が無理だろ!」
嵐「でも雅さん」
雅「なんだよ」
嵐「”弟の家”っていう事に変わりは無いですよwww」
雅「ぶっ飛ばすぞテメェ…はぁ、クソー…」
嵐「とりあえず俺はその反応が見れて満足なんで、他のとこ案内しますねw」
それから嵐は落ち込む雅を連れて、食堂やキッチン、客室など色んな所を案内して一通り案内を終えて書斎に戻った。
ガチャ
嵐「戻ったぞー」
雅「ただいま…」
太陽「おかえり。真っ先に謁見の間に行ってたけど、どうだった?」
嵐「大人しく後輩の所行っとけば良かったよ!って言われたw」
太陽「弟の方が頼みやすいって言ったのはお兄ちゃんだし、自業自得だよね(笑)これからよろしく、お兄ちゃん(笑)」
雅「何かさっきと雰囲気違くね!?何で楽しそうなの!?」
太陽「ここに住むって決まったならお兄ちゃんと居られるって事だし、その方が僕も嬉しいもん!」
そう言う太陽の表情は、嵐達の前で見せる笑顔ではなく、どこにでも居る1人の男の子のような、とても嬉しそうで、明るい純粋な笑顔だった。
雅「はぁー…。なんか、お前の本当に嬉しそうなその笑顔で全部がどうでも良くなってきた。いいよ、開き直ってやるよ!これから暫く世話になるからよろしくな!」
太陽「ぅん!あ、話は変わるけど、嵐」
嵐「はいはい」
太陽「お兄ちゃんと一緒にギルド行って登録してきてくれる?遥さんには、嵐がもう帰って来て報告がてら行かせるって話は通してあるから」
嵐「報告がてらって事は、雅さんの事もそこで報告しろと?」
太陽「その方が面白いでしょ?(笑)」
嵐「違いねぇw雅さん、さっきは驚かせちゃったんで、今度は驚かしに行きますかw」
雅「もちろん乗るぜ(笑)」
嵐「んじゃ行ってくるw」
雅「行ってくんぜ(笑)」
太陽「行ってらっしゃーい」
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