巻き込まれた…のか？すりー

～帰郷～

ギルドペガサス、マスタールーム前

嵐｢とりあえず雅さんは外で待機しててもらって良いですか？地球の人が巻き込まれてリスクラに来ちゃったから連れてきたって感じで遥さんには説明するんで｣

雅｢りょーかいだ｣

嵐｢じゃあちょっと行ってきます｣

そう言ってノックをしてからマスタールームに入って行く。

遥｢いらっしゃい。太陽くんから聞いたけど、里帰りしたのにこっちで大変な事が起きてすぐ戻って来たんだって？｣

嵐｢こっちで起きたって言うか、あっちで起きた事がこっちに影響して大変な事になったって感じかな｣

遥｢その件で私に報告があるって太陽くんに聞いたけど、どうしたの？｣

嵐｢とうとう最悪の事態が起きた｣

遥｢地球人がリスクラに来ちゃったって事？｣

嵐｢あぁ。その人は見つけて来たんだが、もちろん寝床が無いわけでして｣

遥｢面倒見てほしいってわけね｣

嵐｢お願いしても良いですか？｣

遥｢他ならぬ嵐くんの頼みだしね。ついでに私の面倒も見てくれないかしら？(笑)｣

嵐｢あざす！地球から来ちゃった人紹介しまーす｣

遥｢あ、聞こえない感じ？(笑)｣

遥の言う事を特に気にせず、ドアを開けて地球から来ちゃった人、雅を招き入れる嵐。

ｶﾞﾁｬ

嵐｢どうぞー｣

雅｢失礼しまーす｣

遥｢はーい、どう…ぞ……えぇ!?｣

雅｢……この人、マジで遥か？｣

嵐｢マジで遥さんですw惚れました？w｣

雅｢いや、なんか…すげぇ大人っぽくなったっていうか…ぅん、エｒ｢はい！それはアウトです！｣何が!?｣

嵐｢色々とですwつーわけで遥さん、地球から来ちゃった神谷 雅さんですw｣

遥｢ほ、本当に本物!?そっくりさんとかでからかってるわけじゃないよね!?｣

嵐｢そんなタチの悪いイタズラはしねぇよw本当に本物の雅さんがリスクラに来たんだ｣

雅｢久しぶりだな、遥。元気そうで何よりだよ｣

遥｢本当に総長なんですか!?いつこっちに来たんですか!?むしろどういった経緯で来たんですか!?｣

雅｢休みだったから会社の仲間に山菜取りに行こうって誘われて山に行ったら、仲間とハグれてけっこう山奥まで入っちまってさ。そしたら目の前にグニャグニャした変なのが現れて気付いたら全く知らないどっかの山ん中に居た｣

嵐｢こっちに来て数時間だったし、モンスターが出ないエリアから下山してたから近くを探してすぐ見つかったけど、もう少し下りたらモンスターの出るエリアに入ってたから割とギリギリだった｣

遥｢それを地球で知って急いで戻って来たってわけね。なんで知れたの？｣

嵐｢勝也と彩乃がコンビニでコール切って遊んでたら雅さんのチームの人間に絡まれて、雅さんが１週間前に消えたって聞いたんだ。それでまさかと思ってシリアに確認したら、地球だと１週間前、リスクラだと数時間前に繋げられた空間の繋ぎ目から来たって聞いてほぼ確信した｣

遥｢よくそれで居場所がすぐに分かったわね｣

嵐｢その数時間前ってのはクリナと結愛が勇者擬きと接触したタイミングだろ？だから２人にどこの山で接触したのか聞いて近くを探したんだ。魔力持ってないから気配だけで探すしかないし、超集中力使って疲れた…｣

遥｢なるほどね｣