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嵐「そうそう、それで太陽からなんだけど、雅さんのギルド登録をしてほしいんだってさ。お願いしていい?」
遥「待って、太陽くんも総長がリスクラに来てること知ってるの?」
嵐「そりゃ実弟だし、すでに伝えてあるよ?」
遥「つまり全て知った上で総長の事を隠して嵐くんに報告に来させたの?」
嵐「その方が面白いでしょ?って言ってた」
遥「はぁ、そうですか。はいはい、分かりました。イツカブットバシテヤル(ボソッ)…総長のギルド登録、書類関係は私がやっとくから、魔力量と属性だけ調べてくれる?無いなら無いで適当に誤魔化すから」
嵐「ほーい。雅さん、ちょっと失礼しますね」
雅「ん?なんかやんのか?」
嵐「雅さんが魔法使いになれるか検査しますw」
嵐は雅の背に手を当て、魔力があるかどうかを調べる。
嵐「………お!ある!魔力あるよ、遥さん!大した量じゃないけどやっぱり魔力ある!」
遥「大した量じゃないって、具体的にどれくらいなの?」
嵐「細かい数字は解放してみないと分かんないかな。ここでやっていい?」
遥「まぁ少しなら大丈夫でしょ」
嵐「じゃあ雅さん、今から雅さんが魔法使いになる為の力を解放します。そしてその力が全身から溢れると思うんですけど、それを自分で制御してください」
雅「どうやって制御すんの?」
嵐「1番ベタな制御方法は蛇口ですね。その力の塊を感じ取って、そこに蛇口が付いてて、蛇口を閉める感じで力を抑え込むのをイメージします」
雅「じゃあその力、魔力っての?それが解放された時は蛇口が全開になってて、水が勢い良く出てる感じか?」
雅がそう言った瞬間、雅の全身から魔力が吹き出した。
ブワッ!ゴォオォォォォッ!
雅「ヌォッ!?なんだコレ!?これが魔力ってやつか!?」
嵐「わぉw口にしただけで閉じられてた魔力が解放されたよwはい、それが魔力です。とりあえず蛇口閉めてくださいw」
雅「んーと……こうか?」
シュウゥゥゥゥ…
嵐「OKっす」
遥「全然OKじゃないわよ!どこが大した量じゃないっていうの!?軽く数百万はあるじゃない!おかげで部屋の中がグチャグチャよ!」
嵐「え、数百万で多いとか思っちゃうの?」
遥「自分の感覚で考えないでくれる!?世間一般の感覚で考えなさいよ!」
嵐「はーい、さーせんw魔湖にある魔力を感じた時に、こんなもんかってくらいにしか思わなかったもんでw」
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