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嵐(流石にチームの頭やってただけあってスイッチ入るとなかなかだな。けど遥さんみたいに殺る側の人間の気配じゃない)
雅「オラァッ!」
嵐が雅の事を冷静に分析してると、雅は大きな声を出しながら嵐に殴り掛かる。
嵐「分かっちゃいたけどやっぱり喧嘩戦法か…」パシッ
雅「俺はこれしか知らねぇならな!」
嵐「これから生きる術を学んでもらいますから、今は自分の全てで掛かって来てください」
雅「そのつもりだ!」ブンッ!
それから10分程、攻防が続いて嵐が少し強めに雅の攻撃を弾いて眼前に拳を突き付けた。
嵐「ふぅ…。とりあえずだいたいの実力は分かりました」
雅「軽く終わらせてくれたな。こっちは本気だったのによ」
嵐「まぁ、1%くらいは力を使って相手する日がそのうち来ますよwアル、結愛、ここで問題だ。1番最初に教えるべきは何だと思う?」
嵐が試すように2人に聞くと、2人は口を揃えて言った。
結愛、アル「防御技術」
嵐「そう思った理由は?」
結愛「お父さんが攻撃を弾いた時、隙が出来てもカバーしてなかった。あれじゃカウンター打ち放題の殺し放題。今の10分くらいで何千回も殺す隙があったしね」
アル「僕も同意見です。嵐先生が守りに集中してるとはいえ、反撃される事をまったく考えてない戦い方だったと思います。その結果が最後の呆気ない終わり方です。少しでも反撃される事を考えてれば嵐先生の拳を弾くか掴むくらいの事は出来たと思いますし」
嵐「ふむふむ。ちゃんと自分が教える人の事を見てたようで何よりだ。俺が実際に手合わせをしたから、俺の意見を参考にしようとか考えてたらどうしようかと思ったぜw」
結愛「お父さんは人に何かを任せる時はほぼほぼ丸投げするんだもん、そのくらい見とかないと自分達が困るじゃない」
アル「僕は何をどうしたら良いか考える事も自分の成長に繋がるって嵐先生が言っていたので、見とかなきゃ、何を教えたら良いのかを考えてながら見てました」
嵐「結愛もアルもどっちも正解だw2人に任せると言った以上、俺は2人を信用して丸投げする気だったし、自分達で何を教えたら良いのか考えさせる為に俺が手合わせした。そして2人は見事に雅さんに何を教えなければいけないのかを見抜いた。つーわけで、後は若い者同士に任せておじさんは帰らせてもらうぜw」
結愛「うわっ、本当に丸投げしてきた(笑)」
嵐「地球に戻って勇者擬きの事を調べなきゃならないし、そっからまたリスクラに戻って来たらそれを太陽に報告しなきゃだし、それが終わったらクリナとイチャイチャしなきゃだし」
結愛「最後のお母さんとイチャイチャは必要?」
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