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嵐「お母さんが居なきゃお父さんは死ぬぞ?w帰って来て報告済ましたら太陽と特訓するしw」
結愛「あ、そういう事。じゃあ私達は太陽のおじさんのお兄さんの特訓しちゃおっか」
アル「ぅん!まずは魔力を封印して、基礎体力を付けながら体の動かし方からやっていこうよ」
結愛「そうね」
嵐「じゃあ雅さん、俺はこれで失礼します」
雅「ぉう!色々とありがとうな。これからも迷惑かけると思うけどよろしく頼む」
雅の言葉を聞いた嵐は、地球に戻るためにシリアと連絡を取って再び地球へ戻った。
結愛、アルside
雅「そんじゃ2人とも、よろしくお願いします!」
結愛、アル「こちらこそよろしくお願いします」
結愛「それじゃ早速、魔力を封印して…」
雅「何か体が重くなったな」
アル「魔力は普通の状態でも血液のように体を巡って筋肉を動かしてるので、それが無くなれば少し重くなったと感じるはずです。でも太陽様のお兄様は魔力を解放してからそんなに経ってないので、少しの違和感くらいだと思います」
雅「あぁ。さっきまで体が軽かったから、それが元に戻ったような感じだ」
アル「ではその状態での体力測定をします。まずはこの訓練室の壁際を走れなくなるまで全力疾走してください」
雅「お、体力にはちっと自信あるぜ?何せ仕事で鍛えられてっからな!」
結愛「それは楽しみです。それじゃよーいドン!」
結愛の合図と共に雅は走り出すが、それは駆け足ていどの早さで、全力疾走とは程遠い早さだった。
結愛「私達が言ったのは全力疾走ですよ?もっと本気で走ってください」
雅「体力測定ってこんなんじゃねぇの!?」
結愛「そんな鈍足でモンスターから逃げ切れるんですか?私達がやってるのは生きるための体力測定です」
雅「ま、マジか……っしゃあ!全力だ!」
少し呆れたように言う結愛を見て、本気の全力疾走を始める雅。
そして訓練室を1周と少し走った所でペースが落ち始め、1周半ほどの所で足を止めて膝に手を着いて息を切らす。
雅「ハァ…ハァ…ハァ…」
アル「1周半で息切れ…」
結愛「これは凄いわね」
結愛、アル「防御技術の前に基礎の基礎からやるべきだったとは…」
雅「そ、そんなに酷い結果か!?」
結愛「魔力無しでもこの訓練室なら150周はいけます」
アル「僕は元々体を鍛えてたので魔力無しでも200周はいけますね」
雅「いや桁がおかしいだろ!」
結愛「…そうだ、生まれ育った環境が違いすぎるんだった。それも含めて考えようにも魔力無しで生きてきた人の平均が分かんない……遥お姉ちゃんも同じ世界の出身だった」
遥「私も知らないよ?20代の平均走力なんて調べようとも思わないし。でもまぁ、普通の人よりは走れてるんじゃないかな?」
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