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結愛「あれで普通の人より走れてるって、向こうの人はどんだけ体力無いのよ…」
遥「そりゃあ向こうの世界はそんな必要が無いからね。私だって最初はこの訓練室と同じくらいの所を1周も走れなかったし(笑)」
アル「でもそうなると基礎体力は付けていかなきゃですよね。体力だけじゃなくて、全体的な基礎トレーニングからやってく方向が良いかな? 」
結愛「ここはお父さん直伝のトレーニングを実行するしかないわね」
アル「嵐先生直伝!?どんなトレーニングなの!?僕もやりたい!」
遥「君は監督する立場でしょうが」
アル「つ、つい…ハハハ…」
結愛「まぁやる事は簡単よ。基礎を徹底的に叩き込んで叩き込みまくって叩き込みまくるだけ」
雅「どんだけ叩き込まれんだよ」
結愛「やるやらないは本人次第ですけど、どうします?」
雅「内容は?」
結愛「それはやってからのお楽しみですよ」
雅「怖っ!…けど2人に俺の為に時間を使わせんのも悪いし、それが手っ取り早いならやるよ」
結愛「言いましたね?本当に良いんですね?辞めるなら今しかないですよ?」
雅「男に二言は無ぇ!やるったらやる!何でも来いや!」
結愛「ではもう一度、この訓練室を全力疾走してください。今度は私の相棒が一緒に走ってくれるので一人寂しく走るなんて事は無いですよ。おいで、ユア」
そう言った結愛は使い魔である冥王のユアを呼んだ。
ユア「呼んだかの?」
雅「おぉ!なんかファンタジーっぽいの来た!」
結愛「ユア、今からこの人を追っかけてほしいの」
遥「嵐くん直伝って…なるほど、そういう事ね」
ユア「ふむ、良いぞ。では人間、始めようかの」
雅「お、ぉす!」
結愛「じゃあスタート!」
結愛がそう言った瞬間、雅は再び全力疾走を開始する。
そしてそれを追っかけるようにユアも空中浮遊しながら雅を追いかける。
漆黒の大鎌をその手に持ちながら。
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