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雅「明日の特訓の時にはこれ外すのか?」
結愛「付けてても良いですけど、その分の重力負荷も掛かって体重が200キロくらいに感じると思いますけど大丈夫ですか?(笑)」
雅「外させてもらいます」
結愛「はい(笑)重力2倍で今日と同じ事が出来るようになったら、今度は重りを付けたまま同じ事が出来るようになるまでやる、そしたらまた重力負荷を増やして生身、出来たら重力負荷はそのままで重り付き、それをひたすら繰り返します」
雅「最終的にはどのくらいまでやるんだ?」
結愛「最終目標は重力負荷10倍、重りは1つ50キロの計200キロくらいですね」
雅「えーっと…体重が約60キロで、10倍にしたら約600キロだろ?んで重りが合計200キロ、重力10倍で2000キロ。そこに重力10倍にした体重を含めて約2600キロ……それ動けんの…?」
結愛「慣れれば余裕ですし、身体が追いつけば1ヶ月もしないでそこまで行けると思いますよ。死ぬ気でやれば1週間以内にやれます」
雅「俺は普通に自分で稼いで生活出来るようになれば良いし、そこまで必死に鍛える理由も無いから焦らずゆっくりやるよ」
結愛「焦らずゆっくり、それが1番です。さっきも言いましたけど、ゆっくり休息を取るのも大事な特訓です。無理に詰め込んで特訓しても身体に負担を掛けるだけで、良い結果にはなりませんからね」
雅「だな。ぅし、今日はありがとうございました!また明日もよろしくな!」
結愛「こちらこそありがとうございました。遥お姉ちゃんの所でお茶でも飲んで行きましょうか」
雅「そうすんべ」
マスタールーム
ガチャ
遥「あ、雅さんお疲れ様です。結愛ちゃんもお疲れー」
結愛「お疲れ様ー」
遥「休憩?」
結愛「ううん。今日の特訓は終わったから、帰る前に遥お姉ちゃんとお茶でもしようかと思って」
遥「あー、なるほど。けどごめん、ちょっと今手が離せなくてお茶する時間無いのよね」
結愛「なんか急な依頼でも入ったの?」
遥「嵐くんから連絡が来て、アレの事が少し分かったみたいなの。それで、その件を太陽くんに通しておいてくれって事だったから、太陽くんに話したら書類仕事が一気に3倍になっちゃって」
結愛「そんなに!?重要な事でも分かったの!?」
遥「嵐くんは、「まだ俺の予想でしかないけどほぼ確実」って言ってた。あと、私から話せるのはここまで。後の事は嵐くん本人から聞いて。「結愛にも関わる事だから細かい事は俺から話す」とも言ってたから」
結愛「分かった。じゃあ仕事の邪魔しちゃ悪いし、私は帰るね」
雅「色々大変そうだけど頑張りすぎて体壊すなよ?」
遥「ありがとうございます。じゃあお疲れ様です、雅さん。結愛ちゃんもまたね」
結愛と雅が帰った後、遥は太陽から送られてきた書類の中の1枚を見て呟いた。
遥「まさかこんな魔法を生み出すなんて…。魂だけの存在になったからこそ思い付いたのか分からないけど、厄介な事してくれたわ」
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