~休息~

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雅がリスクラに来て早数ヶ月。 雅はギルドランクをAランクまで上げ、近いうちにはSランクに上がれると遥と結愛に言われる程の実力を身に付けた。 嵐達は雅が来て少ししてから、空間魔法でリスクラと地球を繋がれる事がパタリと無くなり、嵐の前の静けさではないかと警戒を強めながらも日々の特訓を欠かさずに過ごしている。 結愛は雅の特訓をしながらも自身の特訓を行い、アルはたまにそれに付き合うが、ほとんどはミルティの所で特訓をしていた。 そして今日は学園が休みで、結愛は実家に帰って来て嵐と共に特訓をしていた。 嵐「ほらほらー、そんなんじゃアルに負けるぞー」 結愛「くっ…!」 嵐「よし、闘争心に火が付いた所で少し休憩するか」 ガクッ 結愛「なんで!?」 嵐「お前は熱くなると周りが見えなくなるからな。いつも言ってるだろ?どんな時でも冷静さを欠くな。興奮した時でも冷静さを保つための特訓だと思え。冷静で居ながらも闘争心はそのままな」 結愛「む、難しいわね…」 嵐「精神修行が足りてない証拠だな。後で雅さんと太陽が来るし、結愛と雅さんは2人一緒に精神修行だな」 結愛「雅さんが精神修行するって事は、そろそろ本格的な魔法を教えていいの?」 嵐「あぁ。初級魔法は中等部のガキ並には使えてるし、そろそろ細かい魔力コントロールを教えてもいい頃だろ」 結愛「じゃあお母さんに教わったやり方で教えて良い?」 嵐「方法は任せる。ただ、教える側の結愛に1つ教えといてやる」 結愛「なに?」 嵐「やり方は人それぞれだ」 結愛「……どゆこと?私には私の教え方があるって事?」 嵐「意味はすぐに分かる。さて、んじゃ再開すっか」 そう言って嵐は闇属性の魔力で形成した刀を作って構える。 それを見た結愛も死覇装を身にまとい、無斬を構える。 それから数時間、2人が模擬戦をしてると太陽と雅がやって来て嵐と結愛の特訓は終了した。 太陽「お疲れ様。結愛ちゃんの調子はどう?」 嵐「いい感じだな。少し気が緩んできた所でアルの名前を出すとすぐに集中し直すし、冷静さと興奮のバランスも良い」 太陽「そのアルくんは?」 嵐「最近はミルの所に行ってるみたいだな。まぁアルの戦闘スタイルを考えるとミルの所が正解なんだが、もう少し雅さんの事を気にかけてほしいとも思う」 太陽「確かにね。でも仕方ないとも思うよ」 嵐「まぁな。ぅし、俺達も特訓すっか」 太陽「そうだね。お兄ちゃんと結愛ちゃんは魔力コントロールの特訓で外に行ったし、久々に本気でやろうか」 嵐「ハッ、お前の本気なんざたかが知れてるっつーの」 太陽「言ったね?それなら僕が勝ったら今日の夜ご飯は嵐に作ってもらうからね?」 嵐「俺が勝ったら今度の魔法学の授業で特別講師やってもらうかんな」 太陽「分かった。じゃあ死ね!」 嵐「テメェが死ねぇ!」 バゴォオォォォォ!!! お互いに勝った時の条件を出し終わった瞬間、太陽は神魔装を施して嵐に斬りかかり、嵐は黒皇帝の能力で全身刃物状態の黒狼竜になって2人は激しく衝突した。
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