~休息~

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結愛side 雅の魔力コントロールの特訓のため、結愛は家の近くの森の中に来ていた。 結愛「じゃあ雅さん、今日からは細かい魔力のコントロールを練習していきます。これからは今までのような初級魔法だけでなく、さらに上の中級魔法や上級魔法もやっていきます」 雅「ぉす!」 結愛「じゃあまずは無属性の魔力で魔力球を作ってください。時間を掛けても良いので、出来るだけ魔力を込めて圧縮した物をお願いします」 雅「時間がある時にカヤさんに教わった俺の技術を見て驚け!ハァアァァァァッ!」ポンッ! 気合い十分で作られた魔力球は雅の掌の上に出現し、フワフワと浮かぶ。 結愛「これなら中級くらいは大丈夫そうですね」 雅「そっか、俺と結愛ちゃんとじゃレベルが違うもんな。この程度で喜んでらんねぇか」 結愛「そうですよ。じゃあ中級魔法を教えていきます…の前に、初級魔法の時に教えた魔法の基礎を復習しましょうか。魔法とはなんでしょう」 雅「体内の魔湖と呼ばれる所から全身に流れる魔力を具現化した物で、魔湖にある魔力は無属性だけど、全身にある毛細血管みたいな魔力の管を通る過程で属性魔力に変換されて属性魔法が使えるようになる」 結愛「正解です。ではその魔法を使うのに必要なものは?」 雅「気合いと根性!」 結愛「帰ります」 雅「冗談!冗談だから!本気で帰ろうとしないで!」 結愛「次ふざけたら本当に帰りますからね」 雅「ぅ、ぅす。えっと…魔法を使うのに必要なのは、魔法の元となる魔力。絶対ではないけど、魔法を使いやすくするために詠唱がある。なぜ詠唱をすると魔法が使いやすいだが、魔法に対するイメージを固めるため。そしてイメージがしっかりしてれば決められた詠唱でなくても魔法は発動する」 結愛「うわっ、詠唱までだけ答えさせてオリジナル詠唱の事を次に聞こうとしたのに先に答えられた」 雅「ついでに答えようと思った」 結愛「まぁ基礎は大丈夫そうですね。じゃあまずはより細かい魔力コントロールを習得してもらいます」 それから結愛は楽な体勢で魔力球に使う魔力を多くして、圧縮さて密度を上げるように指示した。 数十分後 結愛「集中力が切れて魔力が乱れてますよ」 雅「ぅーん…どうも集中できん」 結愛「体調でも悪いですか?」 雅「体調は普通。なんか気が散っちゃうんだよなー」 結愛「えー?いつもはそんな事ないですよね?」 雅「…あ、それかも」 結愛「それ?」 雅「いつもはTRで何も無いじゃん?けど今は風で木々の揺れる音とかがしてチラッと気をやっちまう」 結愛「自然の空気に触れた方が集中しやすいと思って……あ」 自身の発言の途中で嵐に言われた事を思い出した結愛。 結愛「やり方は人それぞれってそういう事か…。私のやり方が雅さんのやり方と合うわけじゃないって事ね」
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