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雅「どゆこと?」
結愛「あ、こっちの話なので気にしないでください。そしたらいつも通り、ギルドの訓練室を借りに行きますか」
雅「家のTRじゃなくてか?」
結愛「お父さんと太陽のおじさんが使ってるので特訓できないんですよ」
雅「嵐坊と太陽が居るからダメって、たまに言うよな。理由を聞いても特訓にならないって言うし、なんかあんのか?」
結愛「別に何も無いですよ?ただ、本当にその通りなんです。あの2人が特訓してると周りの人は特訓にならないんです」
雅「その理由を俺は知りたいんですが」
結愛「雅さんは2人の戦いを見た事ありますか?」
雅「んー…そういや無いな」
結愛「それなら仕方ないか…。良いですか?お父さんと太陽のおじさん、2人なら1時間も掛からずに世界を滅ぼせるんです。そんな2人が人目を気にせず、本気で戦える状況の中に入って行ったらどうなると思いますか?」
雅「1時間掛からずに世界滅ぼせるって、そりゃ流石に盛りすぎだろ(笑)確かに世界を救った英雄みたいだし、その2人が暴れりゃ危ねぇだろうけど、1時間で地球よりも大きいこの世界を滅ぼすって(笑)(笑)(笑)」
結愛の話を聞いて、腹を抱えて大笑いする雅だが、結愛は今話した事が本当の事のため表情を崩さない。
結愛「冗談なのかどうか、本人達に聞けば答えてくれますよ」
雅「…え、マジなの?マジでアイツらそんな化け物なの?」
チャキ…
結愛「誰が化け物ですか。人の親をそんな風に言うのやめてもらっていいですか?自分の弟が他人に化け物って呼ばれてたら気分いいですか?」
雅の何気ない一言だったが、結愛はそれに反応して殺気全開で雅の首元に無斬を突き付ける。
雅「す、すまない…確かに今のは俺の言い方が悪かったし、太陽がそんな風に言われてたらいい気はしないな…」
結愛「分かれば良いんです。…でもあれですね、雅さんもだいぶ強くなりましたね」
雅の謝罪をすんなり受け入れ、無斬を消してニコリと笑ってそんな事を言う結愛。
雅「へ?」
結愛「思わずカッとなって殺気を全開で向けたのに、1歩も引かなかったじゃないですか。何よりほとんど普通に喋れてました。弱ければ最悪の場合はショック死、良くても失神。中途半端に強いと殺気に微妙に耐えちゃって失神も出来ずに死の恐怖に当てられて、まともに喋る事も出来なくなるんです。それも無くて普通に喋れるというのは、殺気に耐えれるだけの精神力と強さがあるからなんです」
雅「強さはどうだか分かんねぇけど、精神力なら多少は自信あるぜ?半端な覚悟でチームは纏めらんねぇからよ」
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