~休息~

6/22

5224人が本棚に入れています
本棚に追加
/731ページ
雅「ぅーん……『光の槍よ ぶち抜け』!」バシュッ!!! バゴンッ!ガラガラ… シンプルな詠唱で雅の手から放たれた光の槍は壁に向かって行き、初めて使った魔法とは思えない程に魔力が十分に込められ、形もしっかりしていて、威力も申し分無かった。 結愛「やっぱり…。雅さん、申し訳ないんですけど、魔法に関しては私よりも太陽のおじさんに教わった方が良いかもしれません」 雅「なぜに?」 結愛「雅さんにはとんでもない魔法の才能があると思うんです。こんな所で低レベルな魔法の練習をするより、世界最高レベルの魔法を使える人に教わった方が良いと思います」 雅「えぇー…アイツら相手してくれっかな?」 結愛「私からも言ってみます。もしダメなら実際に魔法を見せて、雅さんのレベルに合った人を紹介してくれるよう頼んでみます。今の私じゃ教えられる事に限界があるので…」 雅「そこまで言うならダメ元で話に行ってみるか」 そして2人はギルドの訓練室から、結愛の実家に転移した。 実家・TR ガチャ… ゴギャアァァアアァァァァァ!!! バゴォオォォォォォォォォッ!!! 雅「な、なんだこれ!?」 結愛「太陽のおじさーん!ちょっと良いですかー!」 TRに入った瞬間、獣の雄叫びと激しい爆発音が結愛と雅の耳を刺激し、雅は思わず耳を塞ぐが、結愛は気にせず声を張り上げて太陽を呼ぶ。 嵐「お父さんは呼んでくんないの!?」ガーン… 太陽「死ね!」ブォンッ! 嵐「テメェがな!」ガギンッ! 結愛が自分のことを呼んでくれなかった事に落ち込む嵐(黒狼竜状態)を見て太陽が斬り掛かるが、嵐は何なく太陽の剣を口で挟んで受け止める。 太陽「…少し休もうか」 嵐「そだな」 何なく受け止められた太陽は、少しムッとしながらも休憩を提案して、嵐はドヤ顔で休憩を了承する。 太陽「それで、どうしたの?」 結愛「雅さんの事なんですけど、魔法に関しては太陽さんに見てもらいたいんです」 太陽「前に嵐が言ったと思うけど、初心者に1から教えられる余裕は僕達には無いよ?」 嵐「まぁ待てよ。丸投げした俺が言うのも何だけど、結愛は一度やるって決めたら途中で投げ出すような性格じゃない。そんな結愛がお前に頼むって事は何か理由があるんだろ?素人に教えてる余裕が無いの事実だが、最初から否定せず、どうしてそういう事になったのか、どうしてそうしたいと思ったのかを聞いてやれよ」 太陽「…確かにそうだね。ちょっと焦ってたかもしれない」 嵐「んで、何で太陽に任せたいんだ?」 嵐に改めて聞かれた結愛は、先程のギルドの訓練室での事を話した。
/731ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5224人が本棚に入れています
本棚に追加