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太陽「ちょっとお兄ちゃん、人に物事を教わってる途中に居眠りなんて何してるの?しかも魔力コントロールの特訓の途中に寝るなんて、下手したら魔力球が暴発して死ぬよ?そんな半端な気持ちで特訓してるならもう特訓禁止にするよ?」
雅「はい、すいません…。そこは本当に反省してます…」
嵐「まぁまぁw雅さんだって毎日一生懸命、この世界で生きてく為に色々やってて寝不足なんだからwしかしあれだな、中級上位魔法並の魔力を込めた魔力球を維持しながら居眠りなんて、神経が図太いかとんでもない才能があるかのどっちかだろうな」
太陽「それで結愛ちゃんは、とんでもない才能があると思って、僕に頼みに来たって事?」
結愛「はい。念の為にその後に光槍を使ってもらったんですけど、初めてとは思えない程にレベルの高い光槍で、私の技術だと教えられる事に限界があると思いました」
太陽「なるほどね…。じゃあお兄ちゃん、結愛ちゃんに見せたみたいに僕に魔法を放ってみて」
雅「壁とかじゃなくてお前に?」
太陽「実際に受けて見た方が早いからね。さ、どうぞ」
嵐「大丈夫っすよ、雅さん。俺達は中級魔法や上級魔法くらいなら大した怪我しないんで」
雅「し、信じるぞ!?実の弟を殺したとか嫌だかんな!?本当にやるぞ!?」
太陽「遠慮なく、本気でどうぞ」
雅「よ、よし!『光の槍よ ぶち抜け』!」バシュッ!
太陽「予想以上だよ」
ザシュッ!ポタ…ポタ…
所詮は素人の魔法、そう侮って余裕をぶっこいていた太陽は、雅の手から放たれた魔法を見た瞬間にボソッと呟きながら、光槍で腹を貫かれる。
嵐「ぅん、こりゃ神経が図太いんじゃなくて、とんでもない才能があるな。まさか中級下位の槍系で太陽の腹ぶち抜くとは…」
結愛「でしょ!?だから太陽のおじさんに頼んだの!太陽のおじさんが見る程じゃないにしても、誰か雅さんに合う人を付けて欲しいの!」
雅「いやいや!なんでそんな落ち着いてんの!?腹に穴開いたんだぞ!?開けたの俺だけど!どうすんの!?死んだりしねぇよな!?」
太陽「大丈夫大丈夫、よくある事だから」ボッ!
雅「大丈夫なわけねぇだr…えぇ!?なんで全身燃えてんの!?俺が使ったの光属性だよな!?」
太陽「これは僕の魔法だよ。光属性と炎属性を合わせた、白炎っていう属性で、治癒に特化した属性なんだ」
嵐「炎属性の力で傷口を焼きながら消毒して、光属性の力で傷口を塞ぐ事ができるんです。全身に使えば不要な病原菌を全て死滅させられます。地球では不治の病と言われてる病気だってこの白炎があれば一瞬で治せます」
雅「魔法ってなんでもありかよ…」
嵐「まぁその白炎を使えるのは俺が知る限り太陽だけですけどね」
雅「流石は世界を救った英雄様だな」
太陽「それは嵐の事だよ。僕は嵐が戦ってる間、お茶飲んでただけだし」
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