~休息~

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嵐「それは勇者擬きの時だけだろ?その前のなんちゃって魔族はお前も俺と同じだけ活躍したじゃねぇか」 太陽「確かにあの時は僕も最前線に居たけど、それでも嵐と比べると僕は劣るよ」 結愛「はいはい、そこまで。要はあの戦争に参加した全ての人が英雄なんでしょ?」 嵐「恥ずかしいからそれ言うな!」 結愛「で、結局はどうなの?」 嵐「んー…これだけの力が眠ってるなら太陽が見ても問題無いんじゃね?体術に関してはどうなん?」 結愛「戦闘センスだけで言えば今は微妙だけど、身体の使い方は上手いし、しっかり教えれば直ぐに中等部の時の私くらいには仕上がると思う」 嵐「なら体術に関してはミルに任せよう。結愛も一緒に行ってこい。今のお前ならミルに任せても大丈夫だろ」 結愛「分かった」 嵐「そんじゃまぁ、今日この後は兄弟で仲良く魔法の特訓でもしてくだせぇ。わしゃあちっと野暮用があるんでな」 太陽「なんでいきなりそんなお爺ちゃんみたいな喋り方(笑)」 嵐「知らねwとりあえず用があるのは本当だから、お前は雅さんと魔法の特訓しててくれ。今日は結愛も太陽と一緒で良いや。ついでだから世界を救った英雄様に魔法を教わっときんしゃい」 太陽「用事ってこの前の?」 嵐「そうだ。ナニルとかにも協力してもらって、ようやく手がかりが掴めそうなんだけど、特訓を疎かには出来ないし、なかなかタイミングが合わなかったんだけど、ちょうどいいからさ」 太陽「なるほどね。大丈夫だとは思うけど、気を付けてね」 嵐「あぁ、ありがと。んじゃ、バイビー」 そう言い残してゲートを開いてどこかへ行った嵐。 太陽「じゃあお兄ちゃん、とりあえず魔力球を作って」 雅「お、おす!」ポッ 太陽「ぅーん…まぁ普通にギルドで稼ぎながら生きてくなら十分な魔力コントロールだね。さっきの魔法を見ても威力は十分だったし。ただ魔法を使うだけならね」 雅「使うだけならってのはどういう意味?」 太陽「ギルドで稼ぐなら討伐系が手っ取り早い。じゃあ討伐系の依頼を受けるなら必ずやる事は?難しく考えず、ストレートにシンプルな回答をどうぞ」 雅「……戦闘?」 太陽「そう。特訓で魔法を使えても戦闘中に魔法を使えなければ何の意味も無い。何なら戦闘中に使えるだけでも意味が無い。魔法を使うんじゃなくて、魔法を扱えないといけない」 雅「あー、何かこの世界に来たばっかの頃に嵐坊と遥に言われた気がするわ」
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