~休息~

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それから何度か結愛に挑戦するも、負けず嫌いが発動した結愛には適わず、魔力は残っていたが結愛を落ち着かせるためにも太陽が休憩しようと言ったので少し休む事に。 太陽「どう?少しは何か掴めた?」 雅「なーんも。どうやって当てんだよってちょっとイライラしてんよ」 結愛「あはは…」 太陽「そこまでいってるならもう一歩なんだけどなー」 雅「何かアドバイスくれてるっぽいけど全く分からん」 太陽「じゃあ1回だけお手本を見せてあげようか。お兄ちゃんは、考えるよりも実際に見聞きして覚えるタイプっぽいし」 雅「マジ!?めっちゃ助かる!」 太陽「じゃあ結愛ちゃんが鬼ね。僕は逃げ回るよ」 結愛「分かりました」 そして2人が向かい合って構えると、結愛は光玉を掌から3個放つ。 それを見た太陽は左に避け、結愛は光玉を更に2個放つ。 そしてその光玉の1つは太陽の避けた先に放たれ、太陽が足を止めるともう1つの光玉が太陽に当たる寸前で破裂した。 結愛「当たりで良いですか?」 太陽「あくまでお手本だしね。というわけで、今ので何か分かった?」 雅「全く分からん」 太陽「えぇー…」 結愛「簡単な話が、当てられないなら当てられるようにすれば良いんです。今私がやったのは、おじさんから見て、おじさんが立ってる位置より少し右側に光玉を放ちました」 太陽「そうすると僕はスペースの広い左に避ける選択をする。そこに追加で僕の左側に光玉を撃つと、そっちに避けた僕は足を止めなきゃいけない」 結愛「止まると予想してそこに光玉を撃ってたので当たります」 太陽「相手の動きを予想するんじゃなくて、思うように動かさせるんだ」 雅「言うのは簡単だけど、めっちゃ難しくね?今のはお手本だから手抜きしたんだろうけど、実際はそう簡単に相手は思う通りに動いちゃくんねぇだろ」 太陽「そこは頭をフル回転させていくつものパターンを考えて臨機応変に対応するしかないね」 雅「俺が頭使うの苦手なの知ってんだr……待てよ?いくつものパターンを考えてって、俺の仕事じゃね?現場を見てパッと足場をイメージして、実際に組みながら臨機応変に組み方考えて……ぅん、これならいける気がする」 太陽「思わぬ所で仕事する事になったね(笑)」 雅「現場と違ってコンマ何秒の判断力が必要になりそうだけど、やれるだけやってみるわ」 結愛「じゃあ早速やってみますか」 雅「ぉう!よろしくお願いします!」
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