~休息~

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太陽「お兄ちゃんは嵐と同じタイプだもんね(笑)後はひたすら経験を積むしかないね。ちょっと思考を変えただけで結愛ちゃんに勝てるなら僕が合格を出すのもそう遠くはないと思うよ。手加減してる結愛ちゃん相手でもね」 雅「経験っていうと?」 太陽「殺るか殺られるか、実戦経験だよ。まぁそれは流石に早いし、さっきも言ったけど今は結愛ちゃんとの模擬戦をメインにしていこうよ。結愛ちゃんも、一緒に戦う人のレベルに合わせて戦えるようにならないといけないし、常に冷静さを保つ特訓になるだろうからね」 結愛「やっぱりそうですよね。加減が分かんなくて、危ないって思うと思わず本気になっちゃうんですよね」 太陽「負けず嫌いで向上心があるのは凄くいい事だけど、それだけだと自分勝手な戦い方しか出来なくなっちゃうからね」 結愛「それは学園の授業でも痛感してます」 雅「レベルが違い過ぎてタメの奴とは勝負になんねぇのか」 結愛「はい」 太陽「だからこそ嵐はお兄ちゃんを結愛ちゃんに預けたっていうのもあると思うんだよね」 結愛「どういう事ですか?」 太陽「学園だと限られた時間で限られた回数しか模擬戦をやらないけど、お兄ちゃんとなら時間も回数も無制限で戦えるじゃん?ここで手加減をしっかり覚えれば、学園でも皆に合わせて戦えるし、手加減できるって事は余裕が生まれるって事だから、隙とかに気付く事が増えて、こうした方が良いとかアドバイスが出来るようになる」 結愛「…なるほど」 太陽「確かにアルくんとの模擬戦も良い経験になるし、確実にレベルアップはしていけると思う。でもそれじゃあ実力を把握しきれてるアルくんとしか連携が出来なくなる。だからこそ結愛ちゃんは、魔闘祭でも個人戦しか選出されなかったと思うんだよね」 結愛「チーム戦の2人1組でアルと組むならともかく、それ以上の組み合わせで戦う事もありえるから人に合わせるのが苦手な私は向いてないって事ですね」 太陽「あくまで僕の予想ってだけで合ってるかは分からなけどね。まぁ、嵐がどこまで考えてるのかも分からないし、ただ本当に自分の特訓もあって時間的余裕が無いから、結愛ちゃんの良い経験になると思って任せただけなのかもしれないけどさ」 結愛「もし仮にそうだとしても、お父さん達は今の私くらいの時にはそれをこなして皆さんを鍛えてたんですよね?だったら私にだって出来るはずです」
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