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太陽「まぁできない事はないだろうね。けど得意不得意は人それぞれあるし、僕達に出来て結愛ちゃんが出来なくても大丈夫だけどね」
結愛「得意不得意は言い訳です。やってもないのに不得意だからって言ってたら何も得られませんよ」
雅「そういう風に言うなら練習台としていくらでも付き合うぜ?俺自身のためでもあるけどな」
太陽「じゃあ早速やっていこうか」
それから何十回、何百回と模擬戦を繰り返した2人。
そして力を抑えた結愛に雅が連勝し始めた頃。
太陽「167戦28勝139敗、内20勝は連勝してただいま記録を更新中と……ぅん、そろそろかな。結愛ちゃん、そろそろ魔力の出力上げて良いよー」
結愛「やっとですか!?」
太陽「ほら、連勝して調子に乗ってる所をどん底に叩き落として慢心を無くさないといけないから(笑)」
結愛「それでも20連敗は無いですよ!」
太陽「それでもカッとなったりしないで魔力の出力を抑えてた。それは結愛ちゃんの成長だよ」
結愛「何か嬉しいような嬉しくないような、複雑な気持ち…」
太陽「でも、自分が鍛えてる人がどんどん成長してるんだよ?そう考えたら嬉しくない?」
結愛「私だってまだまだなのに他の人の成長を促しても…」
太陽「じゃあアルくんは?アルくんが自分と一緒にどんどん成長しても何も感じない?」
結愛「それは嬉しいです。私ばっかり強くなっても面白くないですし」
太陽「お兄ちゃんも今はまだ凄く弱い。けど、少しずつ、確実に結愛ちゃんに追い付いて来てる。魔力を1割解放してる結愛ちゃんに、雑な身体強化と初級魔法だけで勝てるくらいにはね。気付いたら本気で勝負してもどっちが勝つか分からないくらいの実力になるかもよ?」
結愛「たしかにそう考えたら今は手加減するのも悪くないですね」
太陽「そうそう。最初から全力でやって勝ち続けても自分は強いかもっていう慢心しか生まないから」
結愛「そうですね!もう少し雅さんに合わせて頑張ります!」
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