5224人が本棚に入れています
本棚に追加
/731ページ
太陽「そう思うじゃん?僕も嵐も、確実に勝てる事を嫌うからお互いに一撃必殺はしないんだ。魂を切れるとは言ったけど、そんな事は僕もしないし、嵐は剣に触れたら即死の能力とかは作らない」
雅「何でだ?その方が楽じゃね?」
太陽「自分が生きる為に殺すのにそんな楽が許されると思う?そんな事をしたら命の重みが分からなくなるよ」
雅「そ、そりゃそうだな…」
結愛「私も魔武器を使った戦闘はしますけど、能力はほとんど使いませんよ。袴の能力も、上級魔法の反射って言ってますけど、上級魔法以上の魔力を込められると下級魔法でも無意味ですし」
太陽「そこをカバーするのが使い手次第。だから能力の強い弱いは本当に使う本人に左右されるんだよ」
雅「どんなに弱そうな能力でも化ける可能性があるって事か」
太陽「そう。とりあえず魔武器を作っちゃっおうか」
そう言ってボックスから魔武石を取り出して雅に投げ渡す。
太陽「コツは魔力の量より質の高い魔力を流す事。そうすれば自分に合う武器が精製される」
結愛「後、質の良い高密度の魔力を一気に流すと、魔武石がドロっと溶けるのでゆっくり流した方が良いですよ!これは本当に!」
太陽「あー、結愛ちゃんも嵐と同じことしたんだっけ(笑)でも大丈夫、お兄ちゃんの魔力コントロールならそこまで魔力を練れないから(笑)」
雅「とりあえず魔力を練り上げて流せば良いんだな?フッ!」
雅が魔武石に魔力を流すと魔武石が強い光りを放ち、その形を変えていく。
太陽「ぅん、魔武石をドロっと溶かすのは人外だけだね」
結愛「人外なのはお父さんとおじさんだけです」
太陽「…さて、お兄ちゃんの魔武器はっと」
結愛「サラッと流した!?」
太陽「だって僕はドロっと溶かしてないもん!人外じゃないよ!」
結愛「当時は魔力コントロールが下手だっただけですよね!?今は人外ですから!」
太陽「返す言葉もございません!人外に関しては否定するけど!」
雅「おーい、俺の武器は放置かー?」
太陽「あ、はい。で、何が出来たの?」
雅「これ」
そう言って雅は自分の右手首を指さした。
そこにはただのチェーンがブレスレットのように巻かれていた。
最初のコメントを投稿しよう!