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パパっと治療を終え、起き上がったと思えば、間髪入れずに新たな特訓の話をする太陽に驚く雅。
雅「何ですと!?これ以上またやる事増えんの!?」
太陽「そんな驚いてもやる事は変わらないから安心して。ついでに言うと肉体的な負担はそこまで無いから大丈夫だよ。やるのは模擬戦でボコボコにされて傷を治した後、必ず15分の休憩を挟むから、その時に瞑想をしてほしいんだよね」
雅「瞑想?なんでまた」
太陽「1、その模擬戦の事を振り返ってもらって次に活かすため。2、感情のコントロールを覚えてもらうため。お兄ちゃんはスイッチが入ると問題は無いけど、スイッチが入らないと激甘だから、そこのスイッチを自分でオンオフ出来るようになってもらう」
雅「スイッチとは何ぞ?」
太陽「バカでアホでツンデレの嵐と戦闘モードで殺気バチバチの嵐的な」
雅「仕事とプライベートをきっちり分けろって事ね」
太陽「そういうこと。じゃあ頑張ってね。僕はまた口だけ動かす嫌な奴になるから」
そう言ってリクライニングチェアとティーセットを創造してお茶を入れて、ボックスからガ〇シュを取り出して寛ぐ太陽。
雅「あんな寛いでる風でもこっちの事は把握してんだからスゲェよな」
結愛「それこそ経験の差ですよ。私達レベルの特訓なんて寝ながらでも見れるんじゃないですか?」
雅「流石にそこまでは無理っしょ(笑)まぁ何にせよ、太陽だってこれからずっと俺達を見てくれるわけじゃないし、やれる事をやろうぜ」
結愛「そうですね。じゃあ、よろしくお願いします!」
雅「よろしくお願いします!」
それからTR内で更に数日、2人は戦い続けた。
太陽(結愛ちゃん5割でほぼ互角。たまに勝てるくらいならなかなかの成長だね)
2人の模擬戦を見てた太陽はリクライニングチェアを片付けて2人に声をかけた。
太陽「はーい、2人とも。今日はここまでにしようか。外だと1時間くらい経ってるし、いい時間だと思うからさ」
結愛、雅「はーい」
太陽の言葉を聞いた2人は模擬戦を終わらせ、お互いに礼をして特訓を終わらせた。
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