~休息~

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雅「アイツは周りに甘えられる存在が居なくて一人でやるのが当たり前になってたからな。甘えても良いって言われても甘え方が分かんねぇんだろ」 結愛「私の知るお父さんはお母さんにベッタリ甘々ですけどね」 太陽「散々お説教されてたからね(笑)そのせいかクリナさんにだけは全てをさらけ出すようになったし、僕達にもワガママを少しは言うようになったよ。今回の勇者擬きの事もそう。昔なら僕達には話すらしなかっただろうに」 雅「それが俺の知ってる嵐坊だな。アイツが誰かにベッタリとか想像できねぇ…むしろキメェ(笑)」 太陽「今じゃ見慣れた光景だけどね」 結愛「尖ってるお父さんが想像出来るような出来ないような…」 太陽「学生の時にかなり丸くなったからね(笑)尖ってた時の事は皆から昔の話で聞くくらいじゃない?」 結愛「そうですね。やっぱり私の知るお父さんは、世界を救った英雄で周りからは人外って言われるぐらいに強いけど、家庭内では最弱のカッコ良くてカッコ悪い、そんなお父さんです(笑)」 太陽「それで良いと思うよ。昔はどうであれ、嵐は嵐だからね。バカでアホで皆に心配ばかりかけて、たまにフレイ以上のバカだって思うけど、凄く優しくて、いつも自分の事は後回しで誰かの事を優先にして、そういう根っこの優しい部分は昔から何も変わってないもん。まぁ自己犠牲的な優しさには言いたい事もあるけどさ…でもそんな嵐だからこそみんなついて行きたいって思うんだよ。それにさ」 雅「ちょっとストップ。お前がどんだけ嵐坊が好きかは分かったし、嵐坊がめちゃくちゃ優しくてめちゃくちゃ良い奴ってのも分かったから、ちょっと落ち着こう、な?」 太陽「べ、別にそんなつもりは…」 結愛「プッ…(笑)」 太陽「なんで笑ってるの!?」 結愛「ごめんなさい(笑)でも今の太陽のおじさんの目、お父さんが太陽のおじさんの事を話す時とまったく同じで(笑)相思相愛なんだなって思ったら…(笑)(笑)(笑)」 太陽「嵐と相思相愛とか止めて!?気持ち悪い!」 結愛「アハハハハハハッ!お父さんと同じこと言ってる!(笑)(笑)(笑)「アイツと相思相愛とかマジで止めろ!気持ち悪ぃ!」ってお父さんも(笑)(笑)(笑)もうダメ(笑)腹筋壊れる(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)」 太陽「うぅ……お、終わり!この話はもう終わり!」 嵐と同じという事をからかわれて恥ずかしくなり無理やり話を終わらせ、次の話題を振る太陽。 太陽「そう言えばお兄ちゃんの次の特訓だけど、明日の朝から昼くらいまでなら僕が見れるから」 雅「分かった。何時にどこ集合?」 太陽「朝は4時で、派手な事はしないし、地下の訓練室で良いよ」 雅「何すんの?」 太陽「楽しみは後に取っておいた方が良いよ?」 雅「あ、これ死ぬヤツだ」 結愛「骨は残ってたら拾っておきます」 太陽「今のお兄ちゃんはそう簡単には死ねないから安心して(笑)むしろ簡単に死なないからその特訓を選んだんだよ」 雅「全然嬉しくねぇ…」
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