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数時間後
雅「………スッ(手を上げる)………………スッ(手を下げる))
太陽「ぅん、もう良いかな」
雅「ふぅ…」
太陽の言葉を聞いて雅が気を抜いた瞬間、太陽は少し強めの殺気を放った。
雅「!もう良いんじゃねぇの!?ビビったわ!」
太陽「ほら、終わったと思って気を抜いた瞬間に他のモンスターに襲われる事もあるから」
雅「…確かに」
太陽「反射神経はなかなか良いし、低ランクの依頼なら問題無さそうだね。そろそろ朝ご飯の時間だし、ご飯食べて少し休んだらギルドに行こうか。最初は採取系の簡単な依頼しか受けられないけど、ゴブリンとか弱いモンスターも出るし実戦の練習にはちょうど良いかもね」
雅「ゴブリンってあれだろ?男は皆殺し、女は拉致してグへヘヘ…的な」
太陽「そうそう。勝也と彩乃も最初はゴブリン相手に焦りまくってたんだよ?」
雅「マジかー。今はどうなん?」
太陽「SSSランク下位くらいの実力かな。あの2人と遥さんは特訓を始めるのがかなり遅れてたし、他の皆と比べると少し弱いかな。短い期間でそこまでの実力を付けたのは凄いけど」
雅「きっと師匠が良かったんだろうな」
太陽「嵐の教え方が上手いのもあると思うけど、成長そのものは本人次第だからね。3人の強くなりたいって意識がそうさせたんでしょ」
雅「お前も含めて言ったんだけどそういう所は相変わらずだな」
太陽「基礎から教えたのは嵐だし、僕はある程度の実力が付いた後で戦い方を少し教えただけだし、僕が師匠なんて烏滸がましいよ。さて、話もそこそこに朝ご飯食べよっか」
雅「ん、そだな。今日は何が食えっかなー」
そうして2人は朝ご飯のメニューを楽しみにしながら訓練室を後にした。
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