〜実戦〜

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雅「そうなのか?」 太陽「みたいだよ。でもまぁ、生きる為だけに戦ってれば精神的にやられるだろうね。僕は嵐のおかげでそういう道は通らずに済んだけど」 雅「生きる為じゃなきゃ何の為に戦うんだ?」 太陽「皆とワイワイやってる日常を守る為だよ」 雅「世界を救った英雄なのに世界の為じゃねぇのかよ(笑)…でもまぁ、世界を救うってデカいこと言うよりは現実的なのかもな」 太陽「あの場に居た誰もが同じ気持ちだったと思うよ。「世界なんて物は俺たち帝に押し付けて構わん!貴様等は己が守ると誓った国の為に!己の大切なモノの為にその手に持った武器を振るえ!」ってナニル先輩が言ってたし」 雅「カッコよすぎんぜ、ナニルさん」 太陽「ま、お兄ちゃんは生きる為だけど僕達の時とは意味が違うし、日銭稼ぎくらいの気持ちで戦っても良いんじゃないかな。あの凶暴化したウルフをお兄ちゃんだけで倒したし、それだけ戦えれば問題無いでしょ」 雅「あれ、俺だけで?」 太陽「僕も少しサポートしたけど、132匹全てをお兄ちゃんが倒したよ。僕はお兄ちゃんが対処しきれない攻撃を対処しただけだもん」 雅「俺1人で132匹!?…いや待て。俺が対処しきれないのをフォローしてもらってる時点でアウトじゃね?かすり傷はけっこう負ったし、そういうのは無視して、戦えなくなるような大怪我とか、下手したら死んでたって事だろ?」 太陽「正解、よく気付いね。そう、確かにお兄ちゃんは1人で132匹の凶暴化したダークウルフを倒した。でもそれは大怪我を負うような攻撃は僕が対処したからであって、1人だったら300回くらい死んでた。「俺1人で全部倒したぜヒャッハー!」って調子に乗ったら地獄を見せようと思ったけど残念…(笑)」 雅「気付いて良かったー!マジで良かったー!地獄とかマジ勘弁だぜ!つーか残念がるなし!」 太陽「アハハハッ(笑)とりあえずギルドに戻って達成報告しよっか(笑)」 そう言って雅に魔糸を繋いで転移でギルドに戻った。
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