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雅「顔はそこまで悪くねぇしな」
太陽、遥「お兄ちゃん(雅さん)がそれ言う(言います)…?」
遥「いや、太陽くんもだけどね?」
太陽「僕みたいな顔立ちの人なんてその辺に居るじゃないですか」
雅「世界中の男を敵にする発言だぞそれは」
遥「どっちもどっちですよ!」
太陽「まぁそれは置いといて、お兄ちゃんはCランクまでなら1人でも受注を許可する。Bランク以上の依頼を受けるのも構わないけど、その時は誰かに同伴してもらうこと」
雅「わかった」
太陽「今の自分なら大丈夫だろうなんて勝手にBランクより上の依頼を受けたら僕の力でギルドから永久追放にするからね」
雅「約束は守るよ。お前の許可を得られるまで1人の時はCランクまでしか受けない」
太陽「ならよし。じゃあ報酬貰って帰ろっか」
雅「ぉう!」
数日後・城の地下の訓練室
ガキンッ!
ドゴォッ!
バゴォッ!
訓練室で激しい戦闘音を発生させているのは雅と結愛の2人。
手の空いた太陽が模擬戦をしようと言い出して2人に戦わせていた。
太陽「はーい、そろそろ休憩にするよー」
雅、結愛「はーい」
数時間の激闘を中断して休憩に入った2人。
太陽「結愛ちゃん、お兄ちゃんの戦い方はどう?」
結愛「凄いです。この前の模擬戦の時とは比べ物にならないくらい一撃一撃が重くて鋭くなってます。勝つためじゃなくて生きる為の戦い方になってますね」
太陽「じゃあお兄ちゃんから見た結愛ちゃんは?」
雅「まだ手を抜かれてるな。俺に合わせた全力なんだろうけど、余力を残してるのが分かる。でもたまにだけど余裕無い時あるよな?」
結愛「そうですね。つい焦って力加減を間違える瞬間がありますし、その頻度が増えてるのは自分でも感じてます」
太陽「お互いの実力をしっかり量れてるみたいだね。じゃあ午後からは2人でSランクの依頼を受けようか。もちろんメインはお兄ちゃん、結愛ちゃんはサポートで」
結愛「内容はどんな感じでいくんですか?単体か複数か」
太陽「行ってみてから決めようと思ってる。今のタイミングで欲しい依頼がたまにだけど入ってるからね。もしそれが無かったら適当に良さげなやつを2人に選んでもらうよ」
そう話した太陽は模擬戦を再開させ、昼休憩を挟んでギルドに向かった。
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