〜実戦〜

11/19

5223人が本棚に入れています
本棚に追加
/731ページ
4人で依頼を受ける事になり、依頼書に書かれた場所まで結愛が転移して目標のサンダードラゴンを雅が魔力探知をして探す。 結愛「見つかりました?」 雅「たぶん?1キロくらい先に周りの魔力と比べてデカいのがある。けど…」 結愛「けど?」 雅「そのデカい魔力の周りに小さい魔力が10個くらい、デカい魔力に近付いたり離れたりしてるっぽい」 太陽「お兄ちゃんの探知だとモンスターの魔力を感じ取れても、魔力の塊としてしか認識出来ないんだね」 雅「探知の技術が磨かれるとどんな風に感じ取れるん?」 太陽「姿形をハッキリ捉えられるし、相手の実力もある程度は分かるようになるよ」 雅「便利な能力だな」 太陽「どんな事でも極めようとすれば必ず役に立つからね。それで、お兄ちゃん的にはその魔力の動きからどういう状況を想像する?」 雅「多勢に無勢でボコボコにされてるとか?攻撃したら引いて、次の奴が攻撃して引いてを繰り返してるとか」 太陽「正解。対象のサンダードラゴン、かなり弱ってるよ」 大翔「しかし何で最強の種族と呼ばれる程のドラゴンが襲われてる?いくら1匹とはいえドラゴンだよ?」 太陽「そこまでは分からないよ。でもこのまま放置すれば小型モンスターが勝手に倒してくれるよ?」 雅「そんなん俺に何の得があんだよ。テメェの標的を取られるだけじゃねぇか」 太陽「じゃあ先に周りの小型モンスターを倒してそれからドラゴンを倒そう。小型モンスターは依頼の例外になるからお兄ちゃん1人じゃなくても良いよ」 雅「やれるだけやってみるさ。元々は俺だけの予定だったし、ドラゴン倒した後に小型モンスターが襲ってくる事だって考えられるんだ。後にやるか先にやるかの違いだけだしな」 結愛「って事は私の出番は無しなのかなー」 大翔「俺の出番も無さそうだ」 雅「せっかく来てくれたのに悪いな。まぁ2人が参戦しないようにしなくちゃいけねぇんだし、我慢してくれ」 太陽「ほら、早く行かないとドラゴンやられるよ」 雅「そうだな。んじゃいっちょ行くか!」ダッ! 太陽「僕達はゆっくり行こうか」 結愛「そうですね。ウルフ程度の小型モンスター10匹くらい今の雅さんなら余裕でしょうし」 大翔「さて、雅叔父さんはどのくらい成長したのかな」 走り去った雅を慌てて追いかけるなんて事はせず、のんびりと談笑しながら歩いて行く太陽達。
/731ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5223人が本棚に入れています
本棚に追加