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4人で依頼を受ける事になり、依頼書に書かれた場所まで結愛が転移して目標のサンダードラゴンを雅が魔力探知をして探す。
結愛「見つかりました?」
雅「たぶん?1キロくらい先に周りの魔力と比べてデカいのがある。けど…」
結愛「けど?」
雅「そのデカい魔力の周りに小さい魔力が10個くらい、デカい魔力に近付いたり離れたりしてるっぽい」
太陽「お兄ちゃんの探知だとモンスターの魔力を感じ取れても、魔力の塊としてしか認識出来ないんだね」
雅「探知の技術が磨かれるとどんな風に感じ取れるん?」
太陽「姿形をハッキリ捉えられるし、相手の実力もある程度は分かるようになるよ」
雅「便利な能力だな」
太陽「どんな事でも極めようとすれば必ず役に立つからね。それで、お兄ちゃん的にはその魔力の動きからどういう状況を想像する?」
雅「多勢に無勢でボコボコにされてるとか?攻撃したら引いて、次の奴が攻撃して引いてを繰り返してるとか」
太陽「正解。対象のサンダードラゴン、かなり弱ってるよ」
大翔「しかし何で最強の種族と呼ばれる程のドラゴンが襲われてる?いくら1匹とはいえドラゴンだよ?」
太陽「そこまでは分からないよ。でもこのまま放置すれば小型モンスターが勝手に倒してくれるよ?」
雅「そんなん俺に何の得があんだよ。テメェの標的を取られるだけじゃねぇか」
太陽「じゃあ先に周りの小型モンスターを倒してそれからドラゴンを倒そう。小型モンスターは依頼の例外になるからお兄ちゃん1人じゃなくても良いよ」
雅「やれるだけやってみるさ。元々は俺だけの予定だったし、ドラゴン倒した後に小型モンスターが襲ってくる事だって考えられるんだ。後にやるか先にやるかの違いだけだしな」
結愛「って事は私の出番は無しなのかなー」
大翔「俺の出番も無さそうだ」
雅「せっかく来てくれたのに悪いな。まぁ2人が参戦しないようにしなくちゃいけねぇんだし、我慢してくれ」
太陽「ほら、早く行かないとドラゴンやられるよ」
雅「そうだな。んじゃいっちょ行くか!」ダッ!
太陽「僕達はゆっくり行こうか」
結愛「そうですね。ウルフ程度の小型モンスター10匹くらい今の雅さんなら余裕でしょうし」
大翔「さて、雅叔父さんはどのくらい成長したのかな」
走り去った雅を慌てて追いかけるなんて事はせず、のんびりと談笑しながら歩いて行く太陽達。
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