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太陽「とりあえずこのドラゴンは白炎で完治するし、ギルドの方には適当にちょろまかして報告しよっか」
雅「それって大丈夫なのか?」
太陽「マスターは遥さんだし、報告するのは僕だからね、何とでもなるよ」
雅「それはそれで大丈夫なのか!?立場的に!」
太陽「むしろこういう立場だから大丈夫なんだよ(笑)この世界は民主制じゃないから、国のトップが落とされるって事が無いしね」
大翔「決闘で貴族の家を1つ潰したという事例もあるし、もし国民の反感を買うような事をして決闘を申し込まれれば落とされる可能性はあるだろ?」
雅「決闘って本当になんでもありなんだな」
太陽「まぁそれやったの嵐なんだけどね(笑)」
雅「決闘ってより嵐坊が何でもありなのね」
太陽「基本的に好き勝手やってるけど、嵐は間違った事はあんまりしないからね。たまに暴走するけど」
雅「我慢して溜めに溜めて爆発させるっていう、なかなか厄介なタイプだからな嵐坊は」
太陽「そうなんだよねー。その嵐も今はあれこれと忙しいみたいだし」
雅「葵の件か?」
太陽「そう。詳しい事は確証を得たら説明するって言ってて、いつもなら翌日とか遅くても3日以内には話をしに来るのに今回は珍しく長引いてるんだよね」
雅「嵐坊なら大丈夫だとは思うけど、ちっと心配だな」
太陽「クリナさんに聞いたら、学園の授業も今まで通りやってるし、家にも帰って来てるって言ってたから情報が薄いのかもね」
雅「ここが地球で、地元の事だったら俺の仲間に話通して情報集めを手伝えるんだけどな」
太陽「国どころか世界の存続に関わる情報を仲間内で集めれる?(笑)」
雅「100%無理だわ(笑)つーかそんな情報どっから持ってくるんだか」
太陽「英雄なんて呼ばれてるくらいだし、色んな所に繋がりがあるからね。まぁ来ないものはどうしようも無いし、目的は果たせてないけど依頼は達成だし今日は帰ろうか。大翔、せっかく自分で受けようとしてた依頼なのにごめんね」
大翔「伯父さんの為になったなら構わないよ」
太陽「ありがとう。じゃあ帰ろっか」
そして4人はギルドで報告を済ませ、結愛は寮に、太陽達は城に帰った。
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