~対面~

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王城での話し合いから4日、それぞれの特訓を終えてセントの最大戦力である帝全員と、魔神との戦争で戦った勝也や彩乃、遥が謁見の間に集まり、そしてそこに雅の姿もあった。 嵐「よし、これで全員だな」 太陽「ちょっと待った。何でお兄ちゃんが居るの?」 嵐「雅さんも戦うから」 太陽「はい?」 嵐「雅さんもこの戦いに参加するからこの場に居る、それだけの事だ」 太陽「何も聞いてないんだけど?」 嵐「言ったら反対されるからお前に黙ってた」 太陽「………はぁ…。この際だからその事はいったん置いとく。で、どのくらい強くなったの?」 嵐「俺の4割全力に余裕で勝てるレベル。5割出すと勝ったり負けたり」 太陽「それってランポくんにちょっと劣るくらいじゃない?」 嵐「あぁ。結愛との模擬戦を見てこれなら俺が見ても大丈夫だと思ったからTRで500年間1対1でみっちり鍛えた」 太陽「何でお兄ちゃんまでこっちに来ちゃったのさ…」 雅「お前の気持ちも少しは分かる。けどさ、実の弟にだけ戦わせるなんて兄貴として恥ずかしいだろ?」 太陽「本音は?」 雅「え?」 太陽「嵐がそんな半端な気持ちしか持ってない人を戦わせるわけないし、500年も1対1で鍛えるわけがない。そんな嵐の心を動かすだけの強い気持ち、強い覚悟があるんでしょ?僕はそこを聞きたいんだ」 雅「葵をぶん殴りてぇ。それだけだ」 太陽「…なるほどね。分かった、お兄ちゃんのその覚悟を認めるよ」 雅「本当か!」 太陽「ぅん。嵐が鍛えて大丈夫と思ったなら実力を見るまでもないし、このまま話を進めようか」 嵐「雅さんの実力は俺が保証するが、他の皆はどうなんだ?」 フレイ「今更それを聞くか」 嵐「どこぞの国王様と同じでケツから根が生えてると思ってな」 フレイ「特訓の成果を見せてみろってか?」 嵐「明日の為の準備運動だと思って軽くやるか」 太陽「時間は大丈夫だけど、今日って特訓の疲れを撮る前の休息日じゃなかった?」 嵐「よし、じゃあ全員地下の訓練室に集合!」 太陽「人の話聞いてる!?」 フウ「相手は…嵐だよ……?(笑)」 太陽「そうだけどさ…はぁ、とりあえず様子だけ見に行こうか」 フウ「頑張って…!(笑)」
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